テーマである「病」とは何かを、私はよく理解していない。「症状」なら分かる。鼻水が出る、頭が痛い、気分が落ち込む、これは症状だ。
困るのは、抱えた「症状」がどの「病」にもいまいちハマらないときだ。例えば、私は20代前半の時に、「めっちゃオナラ出る」という症状を抱えた。
やがて死にゆく者たちの唄
風邪のようにはサクッと治ってくれない類の「病」がある。お医者さんによって「名付け」が可能な単位で数えてみれば4つ5つが束になっていて、日々の生活と絡み合ってあれやこれやの「ままならなさ」ー「障害」と言ってしまってもよいだろうーを形成し、それらを携えていかねばならない、そういう身体を生きている。
Read more禁じられた10代
ラジオのDJを目指したときに、オーディションに提出する書類に健康面を書く欄があり、少しためらいながら「健康」と記入した。「健康」と書かなかったらはじかれることは間違いないと思ったからだ。当時私は「健康」ではあったが、大きな病気を「寛解」したばかりだった。
Read more読書会:『バザーリア講演録 自由こそ治療だ!(イタリア精神保健ことはじめ)』10月30日(日)17:00–18:30 @ Zoom
10月30日(日)17:00-18:30(日本時間, Zoom使用)に、『バザーリア講演録 自由こそ治療だ!(イタリア精神保健ことはじめ)』の読書会を行います。世界に先駆けて公立精神病院(マニコミオ)を廃止したイタリアで、その運動の立役者となったフランコ・バザーリア氏の晩年の講演録です。
Read more彼女のアイプチ
お盆の割に人がまばらなショッピングモールで、まぶたを二重に細工するあれこれを見かけて、アイプチをしていた「彼女」のことをふと思い出した。
Read more戦後70年、タクドラは「ふつうの仕事」になったのか 令和タクドラ日記 第10回
今週のほにゃらら 2022/10/03-10/09
・思い出の龍安寺
・映画”Petite Maman”
・蝋けつ染めの反物
9 野分
9月、私の住む宮崎には台風がやってくる。
Read more今週のほにゃらら 2022/09/26-10/02
・小林舞香「昇華」
・田尻久子『橙書店にて』
・アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』
・新しい”行きつけ” 「Osteria Luna」
痛みや喜びを、手放さずに生きるということ-2022年10月2日の日記
昨夜は、心身ともに疲れていた。そんなときこそ、いつも通りお風呂に入って、心身をリフレッシュさせて、早く寝ることが大切なのに、いつまでもだらだらとスマホを見続けて、寝たのは日付が変わって1時過ぎだった。怠惰に敗北した。
Read more日記/20221001
今日は夫と一緒に最寄り駅まで歩いて(以前の私に比べると随分進歩したなぁと思う)、そこから繁華街まで出かけた。途中少し発作が出たが、こんな風にお出かけができるということが自分にとっては本当に特別なことだ。
Read more平凡な平穏 2022/09/29
週末、ムスメの運動会に備えてしばらく使っていなかったカメラの充電をしておかねばとケーブルを探しながらついでに机に積み上がった本やら書類やらを片付け、それから今月中にやらねばと思っているあれこれを進めようと思うもあまり進まず、寝室で横になり13時過ぎまで休んで近所の松屋に行った。
牛めし小盛りと生野菜セットを頼んでもぐもぐと口に入れながら、隣の席のお客さん二人の会話を聞いた。
Read more生の所在 2022/09/27
この日常が成り立っていて自分の生が続いているということがものすごい奇跡のような、ともすると錯覚なんじゃないかと思われる危うさ、「薄氷の上」感がしばしば湧き上がる。実際そうなのだろう。病後の自分はどこか少し「余生」をやらせてもらっているような感じがする。
Read more#1 Memory of the Beginning
It was my longing, when I grew up and started to build my own life, to prepare afternoon tea and sit around the table with my loved ones in a cozy space with good smells coming from the oven.
Read more1. はじまりの記憶
気づけば、真っ暗な水底で子どもたちとじっとしていた私は、名もなき「ひとり」からの小さな経験をもとに、国の法律を改善する運動を始めることになりました。
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