地中から覗いている部分を両手でもって、ぐりっぐりっと回し、土の中から少しずつとりだす。しばらくするとくぽっという感触がして、白肌の大根が全景をあらわにする。
Read more私の恋人には触れることだけができない
だって、「リアルの恋人」とできる大抵のことは、私の恋人ともできるからだ。
Read more夫と私のよもやま話Vol.7
夢をみた。強烈な夢だった。
Read more22 魂が喜んだ
畑を営み、本をつくって、言葉を交わして、人と交わる。それがこんなにも喜びに満ちているとは。
Read more黒木萌さんのエッセイ集『土に呼ばれて』を出版しました
21 金色の野に囲まれて
畑ができるのも健康があってこそのものだ。
Read more夫と私のよもやま話Vol.6
けれど、自分も、我が子を抱いてみたい。我が子と手をつないで道を歩いてみたい。我が子の誕生日を夫婦で祝ってみたい。どんなに辛い思いをしても、そういう世界線で生きてみたい。最近の私は、そう思うことも、あるのだった。
Read more20 遅々として進まない秋冬野菜の準備とコロナのこと
今夏は猛暑のせいにして、畑しごとがほとんど、いやまったくできなかった。
Read more守護神と原風景
私の守護神について
私の原風景について
生に隣る
「いてっ!」
「あ、ごめんごめん、悪気はあったんだよ」
「おい、こらー!」
角度が悪ければちょっとした力で割りと簡単に捻挫してしまう彼の足の指先を、うっかりソファにちょこっとぶつけてしまい、謝りながらも軽口を叩いた自分がおり、そのとき「あ、俺この仕事続けていけそうだな」と思ったものだ。
Read more19 畑をサボる
暑い。
Read more18 梅雨の合間に
梅雨がきた。
Read more私の”ことば”が生まれるとき
人から見ればしょうもない事かもしれないが、最近、久しぶりに人間関係の事でかなり心が動揺し、”苦しい” という感情に襲われた。
Read more17 移ろう季節の中で
「梅雨がくる前に掘らないと」とKさんが言った。
Read more朽ちていく私たち
自分の病には何とか折り合いをつけていっているはずなのに、いつだって身近な他者の病とそれに紐づく影のような「死」というものが、私には怖い。
Read more