女もすなる断食といふものを、男もしてみむとてするなり。

5月11日(土)〜5/15(水)の5日間、断食をしてみた。
別に宗教的理由でも政治的抗議でもダイエット目的でもない。単に好奇心である。

スタイルは様々だけど、身の回りの女友達に、断食をする習慣がある子が5,6人いる。男友達ではまだ出会ったことがない。それで、どんな感覚なんだろうという好奇心が前からあった。決め手は、最近入居したウェブマガジン「アパートメント」のこの記事。栗明美生さんの「断食、あるいは優しいということ」 断食明けのご飯の美味しさ、世界の優しさの描写に魅せられて、
自分でもやってみることにした。

期末試験の一番重たいやつが5月10日(金)にあり、またこのシーズン、色んな社交・外食の予定が埋まりやすいのだが、大学院生であるこの時期ぐらいしかできないと思い、けっこう前から友達とご飯を食べる予定が決まっていた5月10日(金)と5月16(木)の間を縫って敢行。

「断食」でググってみると、色んな情報が出てくる。ファスティングとも言うらしい。ダイエット効果だけでなくて、身体の老廃物を出して健康になるための手段としても考えられているらしい。断食スタイルも様々で、僕の友達のなかには、ほんとに水だけしか飲まない子、朝に軽くフルーツだけは食べる子、サプリメントで栄養だけは採る子などがいる。一番ストイックなのは、お寺に篭って修行するというやつだったけど。

僕の場合はどうしようかと思ったが、考えるのも面倒だし、人間水分を採ってりゃ1ヶ月は死なないので、とりあえず、5日間一切の固形物を口にしないことにした。基本はお茶で、あまりに飽きたら野菜ジュースぐらい飲むかもな、ぐらい。ちょうどアパート退去のタイミングでもあり、前日までに冷蔵庫の食材を全て食べ切った。

で、やってみた記録。果たして。

5月11日(土)
 初日。早朝にランニング。終日ルイボス茶だけを飲んで過ごす。前日たっぷり食べたからか、排便も排尿もすこぶる快調。大学院のfinal examsはまだ2つ残っている。比較的頭が働く初日のうちにtake-home examの方を片付ける。料理・食事を全くしないと一日が非常に長い。読書と試験を済ませてもまだ時間が余る。しかしあまり動きまわる気にはなれない。 空腹それ自体は「まぁこんなもんか」という感じで、別に我慢できないほどではなかったが、「これが5日続くのか…」と想像するとゾッとした。食事が自分のの中でずいぶん重要な楽しみの一要素なのだと改めて自覚する。街を歩いていて不思議だったのは、 移動販売車で売られているドーナツやらマフィンなどのアメリカ的スイーツやコーヒーにほとんど惹かれなかったこと。普通に食事をしている頃の方が、ついつい誘惑に負けて勉強の合間などに買ってしまっていたのだが。

5月12日(日)
 2日目。起き抜けにポロッとしたウンチが出る。やあやあおはよう、君があれかい、もしかして、宿便ってやつかい。相変わらずお茶だけ飲んで過ごす。初日ほどの空腹感は無い。慣れたのかな。 夢の中では食事が供されたのだけど、ナチュラルにそれにかぶりついてしまって、「あ、しまった!」と思い慌てて吐き出した(もったいないよね、普段はそんなこと絶対しない)。夢で良かった。日曜日なのでマンハッタンの其処此処で路上マーケットが開かれている。用事でリンカーンセンター周辺に行ったらそこでもやっていて、ケバブだのホットドックだの色んな食べ物が売られている。「よし、行ったろやないけ」と左右に連なる露店を突っ切ってみたところ、意外と平気だった。なんだこんなもんか。
 ところが夕方になってなんだか様子がおかしい。手足が若干しびれ、頭もクラクラする。勉強をしてもあまり内容が頭に入ってこない。おやまぁ。ルイボス茶も飽きたのでダシ汁を飲んだ。 ふらつきは収まったが、あと3日どうなることやら。

5月13日(月)
 3日目。もはやウンチくんも出てこない。空になったのか。もう少しすれば更にまた宿便が出たりするのだろうか。昨日ほどの空腹感はない。お茶をルイボス茶から番茶に変えた。 平日なので大学の図書館前のカフェテリアが空いており、通りかかるとコーヒーの香りが漂ってくる。が、特に惹かれない。というか、あれが食べたいこれが飲みたいという欲求がほとんど無いのだ。

5月14日(火)
 4日目。朝、ほんとにごくごく小さなウンチくんがポロッと出た。やあやあ。まだいる気がするんだがな、もう出てこないのかな。ところで食事をしないとオナラがほとんど出ませんね。さておき、この日は最後の期末試験。ちょっとぐらい栄養入れとくかってことで、大学近くの露店へ。フルーツジュースと野菜ジュースをその場で絞って売ってくれる。なんとなく、果糖を採るとこの断食トライアルのストイック度が下がる気がして、野菜オンリーのチョイス。ほうれん草とセロリときゅうりと人参。苦い。こっちの野菜はあんまり甘味がないからな。隣の露店—ホットドックやベーグルサンドやジャイロラップを売ってるお店から漂ってくる匂いが、心なしかいつもよりくっきり強く感じる。嗅覚が敏感になっているのだろうか。

5月15日(水)
 最終日。プリプリと、ウンチくんが再び現れた。君たちまだいたのか。5日目になったが、空腹自体は別に耐えられないというレベルではない。なんだこんなもんかという印象。ただ、さすがにもうお茶とダシ汁には飽きてきた。舌がその味で固定されていてなんだか気持ち悪い。明日で解禁と思うと、やたらとネットで料理に関する写真や記事を漁ってしまう。明日の最初の食事はわずかに残っている玄米と具無し味噌汁。 そこから出国日の土曜まで友達との食事が昼も夜も入っているんだが、胃腸が急にビックリしないかな。
 金曜の夜にクラスメイトとポットラックパーティーをすることになって、なんか日本のおかずでも作るかとスーパーに出かけた。居並ぶ食材の色彩豊かなこと。見るもの全てが美味しそうに思えてくる。あぁ早く食べたい。この5日間、食事をとらない以外は平常通り過ごしていたが、さすがにこの日は勉強や調べ物をする頭がなかなか働かなかった。鏡を見ると若干頬が痩せこけてきている。まぁ明日になりゃ食えるし、深刻なものでもないか。
 早く明日になぁれと、早めに寝た。が、困った全然寝れない。けっこう時間経ったかなと思い目を開けてみれば、まだ日付も変わっていない。どうやって時間を潰したものかと、とりあえず外に出る。すると、ここに来て急にフラフラする。あ、すごい、びっくりするほど歩みが遅い。牛歩よ、牛歩。家から一番近いスーパーに入り、夢遊病患者のようにフラフラ店内を歩く。明日の食事になんか一品加えるか、と思ったのだけど、結局何も買う気になれなかった。悲しいかな、近所のスーパーものすごく品質悪いのよ。見た目と匂いでも分かるんだけど、驚くのが、じゃがいも、腐るの。玉ねぎやパプリカも買った時点で傷んでるの。あと、棚から野菜が落っこちたままよく放ったらかしにされてるの。哀しい、食べ物大事にしようよ。もう食べられるならなんでも良いやと一瞬思ったけど、嗚呼駄目だ、ここのは食べる気になれない。

5月16日(木)
 断食明け。米を炊く、味噌汁をつくる。手を合わせる。
 うまい。嗚呼旨い。5日ぶりの食事。
 食べた後、横になると、身体中がドクドクと脈打っている。一回一回の鼓動ごとに、全身に血液が巡っているのだな。

 
 
 5日断食してみて、特に世界が劇的に変わったとか、感受性がビンビンになったとか、自分の場合、そこまでではなかった。どれだけ優しくなれたかも、知らない。ただやはり久しぶりのご飯は格別なもので、僕にとって食はやはり生活の歓びなのだなと。
 デトックス?がどれだけ進んだか、知らないけど、確かに断食中お腹の調子はスッキリしていたから、月に一度1日程度でも、食事を抜く日があっても良いかもしれない。

Instant harmony on S-train

11th May 2013, Saturday
 
S in S-train stands for “Shuttle.” The horizontal line runs 42nd street and takes me from Times Square to Grand Central only within a few minutes. In the afternoon I got on the S-train to go back to Times Square after cutting my hair at a salon in Midtown-East, and found there a man playing the guitar. Before the train starts, he lightly played his original song, and after that, as usual for train-performers, promoted his $5 album and called for donation. The train started, then he chose “Billie Jean” by Michael Jackson for our short run to Times Square. He played intro, mocking drums by his voice and playing a string line by his guitar. One guy on the same train said to him something (I couldn’t hear well though) and he replied casually, and then skipped several lines and jumped to the part “People always told me Be careful what you do” cos soon the train was arriving to the station. Most of the passengers looked enjoying his song and talk. Finally he sang “Don’t go around breaking young girls’ hearts” and said “everybody say!” “””Heee!””” we replied. “Thank you, thank you! Have a nice weekend!” We got off the train and he remained. I really love such an “instant harmony” in our daily Manhattan life.

Sound of A-Train

4th May 2013

It is no longer surprising for me to meet performers who suddenly play music or dance on subway in New York City since I’ve already stayed here more than 8 months, nor even no longer annoying. It never happens in Japan, but now I enjoy such performance without being irritated even though they interrupt my silent reading. To be honest, I do not like aggressive breakdance performance using pipes on the train by young boys so much, but still it’s ok unless they accidentally kick me. Most of the sounds of such subway songs and dances jolly and boisterous ones. But today’s sound I met in the afternoon was a little different, and therefore comfortable for me.

I was on an express A-train and going down to Canal Street in SOHO from 168th street in Washington Heights. I like A-train, cos he lightly passes most of the station within Upper-West Manhattan. I was reading an interesting book about “soundscape” by Raymond Murray Schafer, while the A-train was running through Upper-West without stopping from 125th to 42nd. At first I was concentrated on the book, but gradually become aware of a moody music coming to my ears, and I found one guy was singing the song with his CD playing. For a change, it was an R&B music, which I rarely hear on subway. He’s from Puerto Rico. His moody and melodious sound matched today’s mood of myself combined with a dark, continuing express road. I closed my book and listened to his sound, while looking out of the window from my seat, which was put parallel to the direction of the train. Outside of the window was almost dark, but sometimes blue light on the wall of tunnel cut across. I saw my face reflected on the window without thinking anything. Stable clickety-clack sound of the subway wheel made a session with percussions of his CD, and he sang on that. Whenever I meet such a gift from NYC, I imagine if you like this town.

Diary: 03/20/2013 Wed.

Held a meeting with board members of the International Student Organization which I participate in, and discussed schedule of this semester’s activities and each one’s responsibility. Realizing each of classmate is busy with their class or job hunting, I want to do what I can do for them.
Today I had only one class but had a few assignments and readings. Not so difficult, but as I was still sleepy, my work was less productive today. In the evening I went to buy foods, coffee, an extra blanket and dishes for my friend’s convenience. I tend not to care my health and daily diet so much while I live in alone, but when I have guests, I get an energy to work for good diet and comfortable life.

朝にISO(International Student Organization) のミーティングをして、今学期の運営について話し合った。一緒に活動している友達もなかなか忙しそうだ。一回一回のミーティングで物事をささっと整理して分担して…そういった面で少しでも全体の負担を減らすことが出来ればと思う。それにしても、みんな個々人、色々大変なことを抱えているだろうに、明るく生を営んでいて、立派だなぁと思う。授業は一つしかなかったから時間に余裕はあるなと思っていたのだけど、どうにも眠くて宿題や予習を進めるのに予想以上の時間がかかってしまった。

夕方、リンカーンセンターまで出かけて、Bed & Bath Beyondで追加の毛布とお皿を買った。それからスーパーで、いつもより多めに野菜などを。帰って具だくさんのミネストローネを煮込む。今滞在している彼も、東京でシェアハウスをやっていて、今はまた別のシェアハウスに引っ越したのだけど、その前のところによく泊めてもらってお世話になっていた。彼はいつどこにいても、マイペースで軽やかだから、一緒にいると気が楽になる。

夜、日本の病院で働く友達とSkype。今年、Public Healthの大学院を受けることを考えていて、来月NYにも来るとのことだったから、キャンパスで教授を紹介したりすることになって、その相談。と、それ以外の、とりとめのない、おしゃべり。夜勤も多く仕事も忙しいなか、なんとか1週間弱休みをとって、お母さんを連れての旅行らしい。親孝行しなきゃって。前会った時、芯が強くてしっかりした印象があったのだけど、今日は意外とお茶目な一面も発見したり。なんだりかんだり。

ほんとに変な夢を見て。詳細覚えてないけど、なんかの組織のエージェントにおそわれてて、しきりに尻の穴を攻撃してくるの。座薬みたいなの突っ込まれてさ。痛ぇってなって2時ぐらいに目が覚めた。目が覚めたんだけど、夢のなかの痛みがそのまま、その、お尻にかなり明瞭な感覚として残っていてですね、とにかく、変な夢でした。

買い物の帰りに、ふと名案(別に珍しいものでもないけど、僕にとっては)が思い浮かんだから、それでずいぶんと幸せな気持ちになった。

Diary: 03/12/2013 Tue.

In the class morning, suddenly I choked on my spit and had a coughing fit a while. It’s not by cold, just what anyone can do sometimes. So I didn’t care itself, but at the same time I remembered one of my favorite songs “ANSWER” by a Japanese pop singer Noriyuki Makihara. The song describes a similar event at a subway station, and the man in the song, following the cough, cannot stop tears rising from his eyes (this time I didn’t cry, by the way).
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=enQMaS6WQvE&w=420&h=315]
というわけで槇原敬之の「ANSWER」がふと浮かんだわけなんだけど、好きです、この曲。改札で咳き込む最初のシーンも良いのだけど、最後の”春の強い風も夏の暑さも秋のさみしさも冬の寒さも”ってとこ。シンプルな歌詞なんだけど、メロディーの盛り上がりと相まってじんとくる。そういえば今日は雨も風も強い日だったよ。

Diary: 03/10/2013 Sun.

Attended the symposium, “The Great East Japan Earthquake: Creative Responses & Social Imagination.” It was wonderful day to know how many people in NY have strong interest and compassion in Tohoku Japan. Various speakers told us their own experience and story. Especially, I was impressed from Jake Price. I could not only listen to his speech but also talk in person at the reception, and dinner after the symposium. Jake told me, in response to my question “how did you balance your professionalism or journalism and your emotional feeling?”, that it was impossible to keep distance as a journalist and he didn’t regard his project in Tohoku as journalism. I saw many photographers who had complexity in taking photos in that area. His honesty made me feel that he is a really respectable person. As a final speaker, I made a speech on my projects in Oshia Peninsula. I told our micro, but specific experience and story with individuals. But, though I spoke as an individual, I felt some expansion of connection and compassion with many more people in Japan and NY.

I really thank organizers CJR members for their great dedication and sophisticated operations. I hope I could play as a speaker because that would be the best thing I can do to express my gratitude to organizers.

シンポジウム”The Great East Japan Earthquake: Creative Responses & Social Imagination.”に参加。あっという間だったけど、本当に良い一日だったな…自分の役目を、果たせたと思う。海を越えて、橋はきっと架かっている。

運営の方々と、残られた一部のスピーカーの方々と大学近くのレストランで食事をして帰った。アパートがある168thの駅に降り立ってちょうど数分後に、日本時間で2:46pmを迎えるタイミングになった(時差は13時間)。家に向かう途中、立ち止まって少しだけ黙祷した。

Diary: 03/01/2013 Friday

It’s almost March. My friends in class and I was surprised to know we’ve finished already 6 weeks of our second semester. This week was a little tough with two papers due on Friday and Saturday, but anyway I’ve done. Now I’m looking forward to scent of spring brought by plum and cherry blossoms (I hear I can meet with them even in NY here).

早くも3月。今週はエッセイとレポートの課題があってなかなか大変だったが、ともあれ提出し終えた。梅と桜が運んでくれる、春の香りが楽しみだ。ここニューヨークでも、梅や桜と出会える場所が、あるらしい。

お墓の中に私はいませんなんて歌がありましたが、死人はおろか、生きてる人間だって、過ぎ去った日々の中になんかいませんから。遠くで今を生きてるヒトたちと、出会ったならばいつでも「はじめまして」と言える、ワタクシ、そういうヒトでありたいです。

とはいえ、積み重なった想い出が、今を刷新し続ける活力だったり、信じ続ける強さをもたらすのでもあって、不思議なもんです。

信じてくれていること、知っているよ、届いているよ、こちらも信じているよと、そういう気持ちが、届けば良いなと思う。切手を貼らない手紙。

Diary: 02/27/2013 Wed.

Struggled almost all day long with an essay assignment of policy analysis class, due on this Friday. It is often the case, we only start working at the last minute. Today I held a study session with friends and most of them were also struggling how to make an appropriate framework to analyse cases. Well, anyway, almost halfway done. Hopefully I will finish it by Friday evening.

Policy Analysisのエッセイの課題と格闘。金曜締め切り。早めに始めて、コツコツ進めて余裕もって完成させようと、2週間前には思っていたのですけど、あらま、もう2日前。間に合いはしますけど、なかなかこういう課題は億劫でござる。書き始めたらそれなりに早いのに、始めるまでが問題。

Diary: 02/24/2013 Sun.

Off to Brooklyn with my friend. Honestly this is the second time to visit Brooklyn even though I’ve been NY for more than a half year. I don’t have strong motivation to go sight seeing, I tend to stay my room and just read books in weekend. But every time visitors like him bring me chances to find new things. Flea market, delicious bagel with salmon and cream cheese and hamburger, unique store alongside Atlantic Avenue and Bedford Avenue. I felt Brooklyn is good place to live, though it’s really far from my school.

元来出不精で、本があればどこでも楽しめる質だから、観光に対するモチベーションが著しく低い。滞在中の友人に「お前ホントにニューヨーク住んでんの?」と言われる始末。そんな彼に連れられてブルックリンへ。行ってみればどこだって楽しめる性格でもあるので、きっかけには乗っかることにしている。結果はやはり、行ってみて大正解。マンハッタンとはまた違った、東京で言えば中目黒あたりか、あるいは中央線沿いの荻窪・高円寺あたりの、そういう面白さがある。

「あんまり悩みすぎても意味ないし、ニューヨークにいる期間があと1年もないってことをもうちょっと自覚しろ(笑)」

ま、そうだよねぇ。
見えない何かに遠慮したところでどうにもならんからなぁ。

Diary: 02/23/2013 Sat.

Drunk with my friend who are staying here this week at night. These days, I felt a little gloomy but that made me rather refreshed.

授業直前に水筒に紅茶を入れて持っていったんだけど、教室に着く前に鞄の中でこぼれて大惨事。アップルストアに行ってMacを見てもらったりなんだり大変でしたよ…で、修理費用も購入費用と同じぐらいかかるもんだから、もうなんか半分やけくそ、半分開き直りで、8GBの新しいAriを購入!今までの2GBのやつ重かったし、もうあれだ、バージョンアップだ!その後、家に帰ってきて滞在中の友人とビールを煽る。昼間アホほど凹んだけどその後はむしろ振り切って楽しくなったの巻。

Diary: 02/22/2013 Fri.

What is the most difficult to answer is the question “what do you wanna write?”

大阪での浪人時代の友達と3人で晩ご飯。一人は南米への旅から日本へ帰るトランジットで。もう一人は、夏までの短期プログラムでNYUに通うため最近こちらにやってきた。

「なんかNYやのにここだけ大阪の気分やわ」

「あれ読んだで。鬼の、募金の、山手線の」
「あぁ、ありがとう(笑)」
「あれなん、もう走ることがお仕事になるん」
「いや4月から普通に就職で。走るサラリーマンかな。戦う広告マンみたいな。」

「河合おったのってもう7年も前か」
「今から7年後ってあたしら何歳?32か。うわー、絶対まだ結婚できてなさそう」

とかとか

Diary: 02/21/2013 Thu.

Talked with a director of practicum about my summer internship (all the MPH students are required to do internship related to health care or public health field during vacation). I will work for one Japanese company that focuses on social marketing of public health in Japan such as promoting cancer scanning, and make some research during the summer vacation. Though I’m enjoying classes in this semester, most of the contents focus on U.S. cases, and as health systems in U.S. are very different from that in Japan, I feel I need to learn more about Japanese current conditions and issues so that I can make advantage of my study from fall semester. The director said, working in that company would be approved, and I think my summer internship there must be exciting and fruitful experience.

I teach Japanese as a language tutor to one student at main campus every Thursday evening. He’s second generation of Korean-American, and had one year experience of studying at college in Tokyo. He will work at Japanese law firm this summer as internship and seek jobs in Japan. I hope this tutoring will be helpful for his future. Also for me, teaching mother language to others is very interesting learning.

Around 6pm, before the sun completely goes down, I like blue of the sky these time. This blue is pretty different from that of Japan in similar times. Reminded me Chagall.

まだ完全に日が沈んで黒が覆う前の、夕方5時や6時の空が好きです。この時間帯のNYの空は、日本とは違った碧を見せてくれます。いつだか上野やパリで観た、シャガールを思い出します。

Loss aversionだとかRisk aversionという経済学用語があります。人間は損失やリスクを避けるのだということです。差し引きした金勘定で言えば損得が同じ額であっても、表現の仕方によって反応が変わるもので、何かを失うことを強調される/意識すると、その選択肢は好まれません。オバマの健康保険改革を通すためのプロセスでも、そういう人間の性質を意識して、法案の内容、キャンペーンやスピーチの文面・言い回しを入念に作りまれています。Affordable Care Actではアメリカ国民全員が何かしらの健康保険に入ることが義務付けられ、今まで無保険だった人が保険に入れるよう様々な方策が講じられるのですが、そのことで、すでに健康保険に加入している人達の、自分たちの保険プランも変更させられるのではないか、負担が増えるのではないか、生活が変容するのではないかといった不安も招きます。そこで、既存のプランに満足している人は何の変更も迫られないということを、記者会見やスピーチ等で何度も強調し、国民の抵抗感を緩和しようとしたそうです。アメリカは健康保険改革が非常に難しい、現状維持的な性質を持っていて、上記のような細かな努力や工夫だけでそうしたマクロな構造や傾向を変えることはできないのですが、それでもそうした積み重ねが法案通過に貢献したことは確かだろうという分析がされています。

話は変わって、来月のシンポジウムのこと。友達が来月のシンポジウムのことをすごく楽しみにして、応援してくれているのですが、メインキャンパスで日本語の授業があるからそこで宣伝したい、と言ってチラシを持っていってくれました(一昨日のランチイベントで、みんなに僕のことを紹介してくれたのと同じ子です)。彼女は日系アメリカ人2世で、アメリカで生まれ育ったのでもちろん英語の方が上手というかネイティブなのですが、夏のインターンや卒業後に日本で働くことにも興味があって、語学の授業で日本語を勉強しています。語学に限らず、普段の授業でもとても活発で一生懸命な子で、きっと今日の日本語クラスの教室でも、同じく日本語を学ぶクラスメイトたちに、いつもの様子で一生懸命宣伝してくれたのだろうと想像すると、とても嬉しくなります。それから、昨年お会いした、宮城県の自治体からこちらに駐在で来られている方が、お仕事の繋がりもあってか、公的機関や日本・宮城に縁のある色々な団体へとシンポジウムのことをご紹介してくださっています。直接お会いしたのは一度だけで、あとはメールでのご挨拶しか出来ていないのに、これだけたくさんの方々に働きかけてくださって、あまつさえこのようなお言葉をいただきました。「3月10日は、鈴木さんにしかできない、素晴らしいことだと思います。応援していますので、よろしくお願い致します。宮城県民の一人として心から感謝しています。」僕の方こそ、宮城、とりわけ石巻・牡鹿の人々からかけがえのないものをいただいたのであって、むしろ感謝すべきはこちらの方なのですが。ともかく、想像以上にたくさんの方のご厚意に助けられており、シンポジウムも思った以上に大きな出来事になりそうですが、そこでしっかりと、丁寧に、物語をお届けすることが自分に出来る最大の恩返しなのでしょう。

「大きなこと」というのはきっと日々の小さなことの積み重ねのなかでしか生まれないのだと思います。上記の授業で扱ったような、一つ一つの言葉遣いや身振り、発信方法や頻度といった、日々の地道なコミュニケーションの工夫であったり、上の二人のように、自分と想いを共にしてメッセージを代弁し、情報を広めてくれる周りの人々の支えであったり。3月10日へと、少しずつ日が近づいています。何を伝えるか、メッセージの掘り下げ・練り込み、伝えるための工夫や練習…自分の務めを果たします。

Diary: 02/19/2013 Tue.

Printed flyers of the symposium on 10th March which I will attend as a speaker, and invited several friends between class breaks. Every time I do some advertisement, I hesitate to distributing flyers or posting info on medias to general public. So I prefer to talk with small number of persons and explain about the event face to face. I do understand the necessity and importance of somewhat mass publication if I really am confident with the content and really want others to come, but it’s a little hard for my feeling. Today, one of my friends, she knows well about my shyness, introduced me to others at a lunch event at which I didn’t originally intend to advertise about the event, and kindly created mood and opportunity to introduce the event to them. Once I made a presentation, most of them in the room approved and looked interested in. Many classmates told me they will come. I really thank her. I should be more brave and confident ( but not too much) with myself.

One of my friends has arrived at NY today. He quit his previous job and now is taking off before starting the next job, and will stay in NY for a week. I really hope this trip will be good refreshment for him.

Sleepy, so sleepy. I don’t know why.

友達が到着した。今日から1週間ほど滞在。晩御飯を食べてからアパートへ連れて行く。今日は時差ボケでお疲れみたいでぐっすり眠っている。

来月のシンポジウムのフライヤーを印刷して友達を誘った。ランチイベントがあって、その場とはあまり関係がないから、そこで前に出て全員に対してアナウンスするということは考えていなかったのだけど、同じく参加していた学部の友達の一人が手を上げて僕のことを紹介してくれて、それで前に出てアナウンスをすることになった。そうすると、本当にたくさんの人が興味を持ってくれて、参加すると言ってくれた。終わった後、その友だちに御礼を言った。シャイだから助かるよって。「知ってる」って返事。あぁ、ありがたいなぁ、本当に。想いがあれば伝わるのだ。人前に出て、不特定多数に向けて発信することにどうにも躊躇いがちだけど、いざやってみるとほとんどの場合、それが杞憂だと言えるぐらい、良い反応が返ってきた。もっと自信と勇気を持たなきゃだめだよね。

なぜだか眠い。本当に眠い。

Diary: 02/18/2013 Mon.

Had lunch with a friend at K town. Maybe it’s 3 or 4 more years since we met last. So long time. Talked several things, study, work, social life on campus or in NYC, money, future jobs, unfitness within a streamed line etc.

After meeting with her, I went back to campus and did readings and a homework assignment for tomorrow classes. I feel a little difficult to change my mode and go into texts after meeting with such persons with whom I open my feelings. After lunch till getting a sheet at library, my vision was a little bury and felt being somewhere between dream and reality. I need to find better ways for me to switch myself smoothly and quickly from one side to another so that I can deal with my study at school or work in company (in the near future) as my public or social duty and my expressive work activity such as writing as my personal way at the same time.

From one of the reading articles, I’ve learned an interesting phrase. “Give me chastity and continence but not yet” by Saint Augustine. Though I know about him, I have’t read his book in English.

I don’t know about foreign music very much, but sometimes I happen to meet with a famous song through wired radio at cafe. This time it was Bon Jovi, “Living on a Prayer.”
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=lDK9QqIzhwk]

We’re half way there
Livin’ on a prayer
Take my hand and we’ll make it – I swear
Livin’ on a prayer

外国の音楽にはあまり、というかほとんど詳しくないのだけど、時折有線で往年の名曲というか、そんな僕でも知っているような曲が流れる。今日はBon Joviの “Living on a Prayer.”

俺たちまだまだこれからさ
そう祈って生きてる
手を取って きっとうまくいくから
祈りながら毎日生きてる

人と会ったり本を読んだり文章を書いたりすると感情の弁が開くのだけど、それをうまく折りたたんで、宿題やら予習に集中するまでの、モードの移行を、もっとスムーズに出来るようになりたい。狭間の時間、たとえば図書館を歩きまわって座席を探している時とかは、視界が少しぼやけて夢と現実の狭間を歩いているような感覚がする。歩いている自分から魂がほんの少し斜め後ろに抜け出ていて、微妙な距離感で後追い観察している。大学院での勉強とか、それから卒業してからの職場とか、社会の中で義務や役割を果たす時間と、自分のパーソナリティを見つめたり開示したりする時間と、バランスよく両立出来るようにならないと、どっちもうまくいかないもんなぁ。

明日は東京から友達が来る。一週間ほど自室に泊まっていく(友達泊めるの初めてだなそういえば)から、日曜日に掃除をしたのだけど、バスタブの配管が詰まってしまった(しばしば起こる)。修理をHousing Officeに依頼しようと思ったら今日は祝日で空いていなかった。明日の朝一にお願いすれば、うまくいけばその日のうちに直してもらえるのだけど、オーダーからどれぐらい時間がかかるかはまちまち。こういうのはもっと早くから動いておくべきなんだよね。快適に過ごしてもらいたいのなら。ホスピタリティーとか気遣いの類って、相手に気づかれないぐらいに速やかかつひっそりとなされていなければならないと思うのだけど、まだまだ色々と甘いなぁ。先学期、NYに来てから余裕がなかった時期に本当に色々と助けてもらった友達がいて、今年から隣の州に行ってしまったのだけど、彼は本当にそういうところが立派で。色々な調べ物とか、チケットの手配とか、その人のことを思っての本や人の紹介とか。それらをなんでも、さらりと、やってのけるんだ。他者に対して、「好きだよ」とか「大事だよ」とか「大切に思っているよ」とか、そういう月並みや友情や愛情の言葉を直接言うことなしに、それを行動で伝えてしまえるやつなんだ。話がそれたけど、とにかく、せっかく来てくれる友達だ。一週間、楽しんでいって欲しい。

改革を望む世論が定期的に高まりつつも、結局は政策が現状維持 status quoに陥りやすいことを取り上げた記事を読んで、そこで目についた表現があった。アウグスティヌスからの引用とのこと。”Give me chastity and continence, but not yet.” こういう、古典からのこなれた比喩というのはノンネイティブにはなかなか難しい。引き出しを増やしていきたい。

また髪が伸びてきたな。美容師さんにはいつも驚かれる。伸びるの早いですねぇ、って。

Diary: 02/14/2013 Thu.

Couldn’t concentrate on classes and homework well. I’m not sure why, but I was in a weird mood.

今日はあまり集中出来なかったな。なんだか気分が少し下がっている。こういう日もあるかと思うが。せつないゆめをみた。