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#子連れ会議OK の運用実態について、子育て共働き世帯の一人が思うこと

September 3, 2019 Yuhei Suzuki
kodureOKkaigi.jpg

土日にムスメが熱を出したので、昨日は朝イチで保育園にお休みの連絡をし、小児科へ連れて行った。

この日はお昼にクライアントMTGが入っていたのだが、休み空け月曜に当日で病児保育はさすがに取れないだろうなぁと思っていたので、前日時点で同行メンバーにチャットで連絡をした。

僕以外のメンバーは現地に行けるし、内容的にも関係値的にも大丈夫そうだから僕はオンラインでつないでくれと依頼、ムスメと一緒に留守番しながら家から会議に参加した(幸いにして午後から病児保育が取れたので、オンラインMTGのあとはムスメを預けて仕事に行けた)。

こういう対応は初めてではなく、今のところ問題なくいっているように思う。

ふと思い出した。#子連れ会議OK ってやつあったな、と。

2017年に熊本の議会で、生後7ヶ月のお子さんを連れての議場入りを試みた議員に対して、議会から厳重注意を受けたという出来事に対して、Twitter上で著名人が #子連れ会議OK ですとハッシュタグをつけて声をあげていた。

「赤ちゃん連れ議会」OK? NG? 熊本市議会での論争の5つのポイント | ハフポスト   

あと、つい最近では、ニュージーランド議会の対象的な対応が話題になった。育休明けの議員がお子さんを連れて議場入りした際、自身にも3人の子どもがいるという議長が、議長席でシッター役を買って出たという。

議会審議中に議長が赤ちゃんを抱っこ、ミルクも与え ニュージーランド - BBCニュース   

個人的にはニュージーランド議会の対応には非常に好感を持てるし、それが議会だろうが、議事進行、つまり仕事に大きく支障がでなければ別にええやんと思うものの、熊本の話も、交渉のプロセスやもともとの会議規則の解釈など各論としては色々あったようなので、ここでは深く立ち入らない。

ただ、いち働く父親として思うのは、「議会」という、(それを特別視するのも良くないとは思うけど)一般の人からするとちょっと遠い舞台での紛糾と、それに対して著名人が「キャンペーン」的に論を張る、という構図で考えると、あまり子育て勤労世帯の実態に即した話にならないのではないかと思う。

基本的には、働く子育て世帯が、勤務時間中に(つまり建前としては子育てではなく仕事のための時間に)やむを得ない事情で子どもを連れて行きたい、という「イレギュラー対応」をどう適切にこなすかという話だと僕は考える。
(そもそも子どもを保育園に入れられないという「保育園落ちた」問題には本記事では立ち入らない。それはそれで重要な問題だとは思うが、いったん分ける)

現実的にどんな場面で子連れ仕事ニーズが発生して、実際上どう対応しているのか、我が家の事例も紹介しながら、考えるところを記す。

目次

  1. そもそもの前提として

  2. 子どもと仕事がバッティングするのはどんなときか

  3. やってみてどうか

そもそもの前提として

職場は仕事をしにくる場所であって、育児・保育をするのは家庭や保育園の役割である。いや当たり前なんだけど。

基本的には、「子連れ」対応を実行・許容するかどうかは、仕事の遂行に支障が出ない範囲かどうかという観点が必要だし、あくまでイレギュラー対応であって、常態化することを前提に議論することではないということを確認しておきたい。

わざわざそんな当たり前のことを言ったのは、ニュージーランドの子連れ議会の様子や、著名人の「#子連れ会議OK」キャンペーン的なものの印象が強くて「子どもが毎日会社に来ることを許容しろってことか」というような誤解が生まれるとやだなぁ、と思ったからである。

子どもの発熱時などで、他にも預けられなければ、当然親の我々がお仕事お休みして子どもを看病するわけで、「子連れ会議」や「子連れ出社」、「自宅オンライン会議」等の対応を要する事態は、個別具体的に考えると、めちゃくちゃ頻度の高いするものではないと思う。
(重ねて言うが、そもそも保育園に入れないんだぁ!という問題は、それはそれで大変なのだけど、今回は子どもを保育に出している共働き世帯の事情に絞っています。また、フリーランスや土日祝のお仕事が中心の方はまた違った事情になります。ご了承ください)


子どもと仕事がバッティングするのはどんなときか

イレギュラーが発生するのは基本的には以下の2パターンだと思う(他にもあったらコメント歓迎)

A. 子どもが元気 かつ 保育時間外の仕事が発生したとき
・保育園が短縮or休みのとき(行事があって午前で終わり、お盆、年末年始休業など)
・保育終了後の夕〜夜、土日祝に仕事が入ったとき
・集団検診等があり、保育園をお休みするとき、かつ検診後の午後に仕事が入ったとき
→こういう場合に、「子連れ会議」「子連れ出勤」のニーズが発生する

我が家の場合はだいたい以下のようなフローで対応する。

1. 夫婦の仕事予定を共有、どちらかが休み・早退で子ども見られるなら休んで対応

ダメな場合、以下のいずれかのオプションを検討

2-1. どっちも予定外せない/ずらせないなぁというときは、キッズラインのシッター予約を試みる
2-2. ツマ実家が近いので、ばーばに頼めないか相談する(ばーばもまだお仕事あるから休めるとは限らない)
2-3. 予定はあるけど子連れ対応で支障ないなと判断したときは、子連れで会議等に参加(予定の数、時間、場所、性質等で判断)


B. 子どもが発熱・疾患 かつ どうしても預けられない時
・病児保育や、病児対応可能なシッター予約を試みたが空いてなかった
・土日に発熱し、週明け月曜になってから通院・病児予約トライをするため、予定が読めない
→こういう場合は、子連れ出社は不可能なので(というかするべきではない)、自宅看病しつつ「オンライン会議」のニーズが発生する。

子どもの発熱時、我が家の場合はだいたい以下のようなフローで対応する

1. まず、病児保育の予約を試みる。預けられればハッピー

ダメな場合、次に検討するのが以下

2. 夫婦の仕事予定を共有、どちらかが休んで子ども見られるなら休んで対応

それでもダメな場合、以下のいずれかのオプションを検討

3-1. 病児対応可能なキッズラインのシッターを探す
3-2. ツマ実家が近いので、ばーばに頼めないか相談する(ばーばもまだお仕事あるから休めるとは限らない)
3-3. 休んで看病しつつ、オンライン対応可能な会議のみ参加、チャットや作業は子ども見る合間に無理せずできるだけやる

上記の通り、基本的にはどちらかが休んで対応できるならする、その他の社会資源に頼れるなら頼る、それでもダメ、かつ対応できそうなら、子連れ仕事をオプションとして考える、ぐらいの順番でやっている。

僕とツマの場合、休みにくい性質の仕事としては以下のようなものがあるので、これらとバッティングしたときに子連れ検討が発生する。

①研修講師、講演、モデレーター等のイベント登壇仕事
②リスケやおまかせができない重ための会議・打合わせ(マネージャー会議とか、決めにいく商談とか、面談とか査定とか)
③インタビュー、対談、撮影等
④出張

僕は、①③④が多くて②は昨年度より減った、ツマは①②がそこそこ入る、という感じ。
(ちなみに僕がフルタイム&パラレルワーカーでツマが時短)

やってみてどうか

幸いにして、今のところあまり問題なく対応できている。子どもがいるときは「作業」はほとんど進められないので、オンラインなり子連れなりで、半分お休みだけど1件2件会議をこなして指示を出して進められるだけでもだいぶ気持ちが楽になる(お休み明けはたまった作業を片付けることに追われるので)

ただまぁ、親にとっても子どもにとっても周囲にとっても、常態化するとしんどいなと思う。

たまの子連れ出勤は、まわりのみんなも可愛がってくれて、「福利厚生だわー笑」なんて言ってくれるのだが、毎日一緒だと色々不便も出てくるかもしれない。聴覚過敏の人も職場にはいるだろうから、職場にいるときはあまり泣かないでくれよとひそかに願いもするし、どうしても泣いてしまったときは周りのみなさんにちょっと気を遣う。

また、子連れ対応しやすいかどうかは、仕事の性質や、お子さんの様子によっても変わってくるだろう。お子さんの特性やコンディションによっては、オンライン会議でもムリ、ということもあると思う。

ただ、夫婦でできる限りの対応をした上で、部分的にちょろっと「子連れ会議」や「子連れリモート」を織り交ぜられるだけで、だいぶ対応しやすくなるし、気持ちも楽になる。大事なのは、#子連れ会議OK かどうかではなく、事情に応じた柔軟な対応とサポートをすることを、前向きに、いや当たり前にしていくことだと思う。

障害のある人の権利保障に関連して「合理的配慮」という考え方がある。抜本的なルールや環境変化というよりは、個別具体的な困りごとに対して、目的を達成するために柔軟な調整対応をするというものだ。これは、障害のある人に限らず、妊婦や子育て世帯や、家族の介護をしている人、その他さまざまな事情があって、働く場面でのイレギュラー対応を必要とする人にとっても有用な考え方と実践だろう。

合理的配慮とは?障害のある人の権利と事業者の義務、職場における合理的配慮の具体例を紹介します | LITALICO仕事ナビ   
れいわ2議員の介護負担を巡って。社会の側にある障害と「合理的配慮」(鈴木悠平) - 個人 - Yahoo!ニュース   

そして少なくとも僕は、今の所とても「合理的」な仕事環境と仲間たちに恵まれていると思うから、こうやって少しでも広がるように発信していきたいと思っている。

In essay Tags knitting-my-life, male-hus-dad-parent-andme
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