朝の「ZIP!」で安室奈美恵の引退について触れられている。
引退発表を受けて、ファン歴10何年だというファンの涙のコメントとか、タワレコでは急遽安室奈美恵コーナーを設けられ、CD・DVDが売れていることとか、カラオケで「Can you celebrate?」が熱唱されている様子とかが紹介されていた。
僕が小学生の時とかまさに「国民的歌手」だったもんで、確かになぁ、SMAP解散に並ぶぐらいの衝撃はあるのだろうなぁと思う。
こういう世の中の"どよめき"は、数字としても観察可能で、当然引退発表からここ数日のAmazonやらタワレコやらTSUTAYAやらの安室奈美恵関連商品の売上は有意に上がったであろうし、カラオケでも安室奈美恵曲の再生数は跳ねたことだろう。
とはいえ当然、個人のレベルで見ると熱量の違いはあるわけで、たとえば僕なんかは「あぁ引退かぁそうかぁ」とテレビを見てはいるけど、急に安室メドレーばっかり聞くようになったりCDを買い揃えたりはしていない。
でも一方で、"行動"に移したファンがいるわけで。ZIP!でインタビューを受けていたタワレコのお客さん(50代男性)とか、ファン歴10何年だという女性の表情、語り口を見るに、あぁ本当にこの人の生きた歴史のなかで、安室奈美恵という人が大きな存在感を持っているんだろうなぁ、と思わせる。
歌にかぎらず、なにかをつくって表現する仕事をしている人にとって、"他人事で済まない"レベルで自分のこと、自分の表現を真剣に受け止めてくれている人がいるというのは、本当に得難いことである。
で、安室奈美恵ぐらいの国民的歌手、になると、そういう"他人だと思ってない"ぐらいの熱量のファンがたーくさんいるわけで、これまた化物みたいにすげえことだなぁ、と、思う。
とはいえ規模の問題ではないのだ。いやしくもなにかをつくって発信する以上。