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読書会:『診断の社会学 「論争中の病」を患うということ』4月29日(土)17:00–18:30 @ Zoom

April 11, 2023 Yuhei Suzuki

4月29日(土)17:00-18:30(日本時間, Zoom使用)に、野島 那津子 著『診断の社会学 「論争中の病」を患うということ』の読書会を行います。

(生物)医学的な観点から、人の心身に起きている症状を一定の基準で捉え名づける(またそれによって治療の対象とする)「診断」という行為は、「病い」を「患う」人たちにどんな影響をもたらすのか、「診断」を通して医療と患う人と社会はどんな関係を取り結ぶのか。医学的な診断基準が確立していない「論争中の病」と呼ばれる病の当事者へのインタビュー調査から生まれた研究書です。

読書会に参加を希望される方は、以下の詳細確認の上コンタクトフォームからご連絡ください。

■扱う本 野島 那津子 著『診断の社会学 「論争中の病」を患うということ』, 慶應義塾大学出版会, 2021年2月22日出版

「そんな病気はありません」

痛みや苦しみを患いながらも、医療者によって「疾患」を診断されず、
あるいは診断を受けても、他者から「病い」を認められない。
そんな「病い」を生きる人びとの生の困難と希望を描く。

本書では、「痙攣性発声障害」「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」「線維筋痛症」という3つの「論争中の病」を取り上げ、50名弱の患者への聞き取り調査などから、当事者が抱える深刻な困難や社会的経験の分析を行う。ここでいう「論争中の病」とは、生物医学的エビデンスを欠いているために、病気の実在性に疑義が呈され、患いの正統化をめぐって医療専門家と患者、医療専門家同士、あるいは患者をめぐる周囲の人びとや世論も加わって「論争」が生じている病を指す。

患いに名前を与えられず、名前を与えられるだけでは必ずしも苦しみを緩和されない「論争中の病」を患う人びとが、この社会で直面する困難や医療に対する希望を、私たちはどのように理解することができるのか。当事者へのインタビュー調査から、彼らが抱える困難や病名診断が当事者に与える影響を明らかにする。

目次:
序章 患い・診断・論争
第1章 「論争中の病」をめぐる問題
 1 「病い」から「論争」へ――医療社会学のアポリア
 2 医療社会学の分析視角
 3 「論争中の病」とは何か
 4 「論争中の病」をめぐる問題
 5 おわりに
第2章 診断を社会学的に研究するということ
 1 診断とは何か
 2 医療社会学における診断の布置
 3 診断の社会学に向けて
第3章 「病名がないより病名をもらえた方が嬉しい」
――「痙攣性発声障害」の当事者の困難と診断
 1 はじめに
 2 「痙攣性発声障害」を患うことの困難
 3 「病気」の社会的実在性を担保するものとしての診断
 4 患いの社会化と診断のポリティクス
第4章 「何もできることはないけど愚痴なら聞きに来ます」
――「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」の当事者の困難と診断
 1 はじめに
 2 「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」を患う人びとの病気行動
 3 相手にされることのない患い
 4 「活動的な患者」を引き受ける
第5章 「そんな病気はありません」
――「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」および「線維筋痛症」の当事者の困難と診断
 1 はじめに
 2 「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」および「線維筋痛症」の当事者における診断の効果と限界
 3 診断のパラドックス――周囲の人びとによる患い/苦しみの脱正統化
 4 おわりに 
第6章 「論争中の病」と診断
 1 「論争中の病」の診断が当事者に及ぼす影響
 2 正統化をめぐるポリティクス
 3 希望をめぐるポリティクス 
終 章 「論争」からシティズンシップへ
 1 生物学的シティズンシップを記述する
 2 想像的な希望と可能的な希望
 3 生きるための/肉の政治
 4 「非市民化」への抵抗
あとがき
初出一覧
註
参考文献
索引

■日時

2023年4月29日(土)17:00-18:30(日本時間)
最大19:00頃まで延長 途中入退出可

■参加方法

参加希望の方は、主催者・招待者にメール・メッセンジャー等でその旨を直接お伝えいただくか、コンタクトフォームにご連絡ください。オンライン通話ツール「Zoom」のURLをお伝えします。事前に以下、読書会の趣旨や運営方法をご確認の上、ご参加いただきますようお願いします。

■閒の読書会について

株式会社閒が主催する、クローズドの読書会です。参加者のみなさんのご関心をお聞きしながら、閒を運営する鈴木悠平と、分析的道徳哲学者の石田柊さんの2名で選書・企画しています。

■読書会のグランドルール

  • 何を語ってもいい。語らなくてもいい。他者に質問された際も、答えられる範囲で答え、答えたくない場合は答えなくていい。

  • 読書会内での発言・議論をもとに、個々人の思想・人格のジャッジメントや誹謗中傷を行わない。

  • 自分以外の参加者が語ったことを、本人の同意なく外部に発信・紹介しない。

  • 具体的なエピソード例示の際に、他者のアウティング・プライバシー侵害・誹謗中傷を行わない。

より具体的な実施・運営方法は次項の通りですが、基本的には、このグランドルールを理解・共有の上ご参加いただける方であれば、どなたも大歓迎です。職業や仕事の分野、専門性、当事者性etc.といった要素での参加要件はございませんので、どうぞそういった点でのご遠慮・躊躇はなさらずお気軽に!!

■読書会の実施方法・参加方法

本に書かれていること、それが書かれた背景や文脈、著者の意図、出版目的や想定読者像といったことを理解・推測する、つまり「本そのものを読み解く」姿勢は一定持ちつつも、多様な人が参加する「読書会」としてのダイナミズムも大切にし、楽しみながら対話をできればと思っております。

書籍の内容に対する質問や議論、感想の共有だけでなく、本を起点に、ご自身のご経験や関心に引きつけてエピソードをご共有いただいたり、別の話題に展開していったりすることも許容・歓迎しています。

…という趣旨のもと、以下のような運営スタイルを取っています。

  • 本を読み終わっていても読み終わっていなくてもOK、まったく読んでいなくても参加可

  • ただし、発言量の平等性を最優先に置きません。主催者が適宜話を振りつつ、銘々に言いたいことを言うスタイル。話が広がったり飛んだりしながら、まとめすぎず、という感じです。

  • Zoomは、顔出しでも、アイコン・アバターでも、ビデオOFFでも、どれでもOK

  • 口頭発声でも、チャット発言でも、両方使うでも、どんな発言方法でもOK

  • もちろん、聴いているだけでもOK。途中入退出もOK。

■アクセシビリティ・アーカイブについて

  • アクセシビリティ担保のために追加で必要なことがあれば、参加者からのご相談内容に応じて、可能な範囲の環境整備を試みます。例: UDトークでの文字起こし、手話通訳者の同伴など

  • 読書会実施中のZoomは録音・録画します。チャット履歴も記録します。

  • ①読書会に参加した方②読書会に参加希望したが、日程が合わず、アーカイブ視聴を希望された方③閒のSlackコミュニティ参加者(守秘義務同意済み)に限定して録画等データを共有します。

  • ZoomのアーカイブURLを、上記①②③の方にご共有します。アーカイブは1週間程度でZoomのクラウドからは削除します。ローカル保存をおすすめします。

  • アーカイブ映像はご自身での学習・振り返り用にお使いください。①②③以外の方への共有・拡散はしないでください。

■閒の読書会でこれまで扱った書籍

#1 デボラ・ヘルマン 著, 池田喬・堀田義太郎 訳『差別はいつ悪質になるのか?』(4・5・6章)
#2 デボラ・ヘルマン 著, 池田喬・堀田義太郎 訳『差別はいつ悪質になるのか?』(1・2・3章)
#3 青山拓央 著『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』
#4 広瀬巌 著『パンデミックの倫理学』
#5 児玉真美 著『アシュリー事件』
#6 熊谷晋一郎 著『当事者研究 等身大の<わたし>の発見と回復』
#7 生島浩 編著『触法障害者の地域生活支援その実践と課題』
#8 矢吹康夫 著『当私がアルビノについて調べ考えて書いた本――当事者から始める社会学』(1・2・3・4章)
#9 矢吹康夫 著『私がアルビノについて調べ考えて書いた本――当事者から始める社会学』(5・6・7・8・終章)
#10 東畑開人 著『日本のありふれた心理療法 ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』
#11 伊藤亜紗 著『手の倫理』
#12 トム・ニコルズ 著, 高里ひろ 訳『専門知は、もういらないのか 無知礼賛と民主主義』
#13 美馬達也 著『リスク化される身体 現代医学と統治のテクノロジー』
#14 ジョン・スチュアート・ミル 著, 斉藤悦則 訳『自由論』(斉藤訳は光文社古典新訳文庫 他の出版社からも複数訳書あり)
#15 堀正嗣 著『障害学は共生社会をつくれるか 人間解放を求める知的実践』
#16 石田光規 著『「人それぞれ」がさみしい 「やさしく・冷たい」人間関係を考える』
#17 宮地尚子 編『環状島へようこそ トラウマのポリフォニー』
#18 横道誠 著『イスタンブールで青に溺れる 発達障害者の世界周航記』
#19 樋口直美 著『「できる」と「できない」の間の人――脳は時間をさかのぼる』
#20 荒井裕樹 著『凜として灯る』
#21 磯野真穂 著『なぜふつうに食べられないのか 拒食と過食の文化人類学』
#22 フランコ・バザーリア 著 , 大熊 一夫, 大内 紀彦, 鈴木 鉄忠, 梶原 徹 訳『バザーリア講演録 自由こそ治療だ!(イタリア精神保健ことはじめ)』
#23 立岩真也 著『介助の仕事―街で暮らす/を支える』
#24 横山北斗 著『15歳からの社会保障 人生のピンチに備えて知っておこう!』
#25 飯村周平 著『HSPブームの功罪を問う』

これまでの読書会をもとにした石田さんの連載記事もぜひご覧ください。
「シュー・イシダの研究室」

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