寂しい夜は花束をー2022年6月20日の日記

 昨夜の睡眠の質は決して良くはなかったけれど、起きられた自分にはなまるをあげたい。息子に「学校に行くときにゴミ出しをしてくれない?」と頼むと、「いいよ」と快諾してくれた。そういうわけで、今日は息子が初めてゴミ出しをしてくれた記念日だ。

 朝から「ものがたり珈琲」という、短いお話とともに珈琲が届く商品を味わって、一日のスタートを切る。気分は上々だ。毎日の事務仕事だって、スイスイと進む。先週はこの日課がしんどくてたまらなかったことを考えると、ほんとうに復調したのだと感じてうれしい。

 お昼は通院をして、自分に「えらいね」と声をかけてあげる。……なのに、夜。夜になると寂しくなるのはなんなんだ! 寂しい。とても寂しい。いっそこの寂しさを噛み締めようと、自由帳を開いて綴る。「寂しい」。

 寂しいけれど、この寂しさは自分で抱えたい。じゃないと、誰かを傷つけてしまうような気がする。寂しさに飲み込まれないでいること。誰かに甘えたり寄りかかることで癒されようとしないこと。寂しいけれど、寂しさを自分で抱えようとする私が、私は好きだから。

 そういうわけで、私は今夜も、文章を書いて、読んで、音楽を聴いて、時が流れるのを待つ。そうしていると、案外いいことが起こったりするのだ。たとえば昨日みたいに、数日気がかりだったことが突然氷塊したり、久しぶりの友人から連絡が来たり、友人があげたSNSの投稿がうれしかったり。いいことがないときだってある。そりゃああるよ。でも大丈夫。いい夢を見よう。今日一日がんばった自分に、大きな花束を贈ろう。