「もうすぐ30にもなるし、年末に子どもが生まれるんだったらなおさら。そろそろ働き方考え直していく時期かもね。今までは体力で乗り切ってこれたと思うけど」
というようなことを会社のカウンセリングで言われたのが先週のこと。
確かにそうだよなぁ。自分でもその必要性は一番わかっている。最近ちょっと疲労が溜まりに溜まってなっかなか回復しねぇなぁという日が続いていたので、言われるまでもなく、「そろそろだよ」のサインなのだろうと思う。
毎日朝早くから夜遅くまで働いて、家は寝るためだけに帰って、みたいな生活がずっと続けられるとは思っていない。
というか、自分はマネジメントの立場なので、全体のアウトプットを最大化することが役割なわけで、むしろ自分があくせく駆け回って持たせている状況は不健全っつーかマネージャーとしては未熟なのだって話でもあるよね…
(とかいいつつも、まだまだ立ち上げフェーズのプロジェクトが多くあり、すぐに手離れする類のものばかりではないのが辛いところだが、まぁそれも含めて乗り越えるべきというか…)
ただやっぱり、お腹の中に子どもがいない男性の方が、「働こうと思えばなんぼでも働ける」状態であるというのは間違いなく、「なんとかしなきゃなぁ」とぼんやり思うのでなく、相当の意思を持って行動や時間の使い方レベルで変えていかないと、なかなか脱皮はしにくいよなぁと思う。
自分のお腹を痛めてわが子を世に出す母親には、「産休」という不可避の仕事離脱タイミングがある。そして、長さには個人差はあるものの、生まれたあともしばらくは「育休」期間であり、これまでの仕事を離れてわが子と向き合うのだ。
最近では、僕の回りの友人にも育休を取るパパがちらほら。けれども、現時点ではまだまだ少数派と言わざるを得ないし、会社勤めのパパの多くは、仕事を継続しながら育児にどう向き合うか、子どもと向き合うなかで働き方をどうしていくか、という問いのなかで、それぞれになんとかやっていっているのだと思う。
我が家も夫婦共働きである。部署は違うが同じ会社だ。ツマもよく働く人だが、前々から自分にとって育児のプライオリティが一番高いと言っており、育休はフルで取るつもりであること、ツマの実家が都内にあって比較的支援を得やすいこと、等々もあり、ツマは「もちろん育児は関わってほしいけど、仕事続けたいならそれも大事にしてがんばってほしいし、育児はまぁ私がいるから無理ない範囲で」ぐらいのスタンスである。
で、僕の方はどうか。担当事業やチームのフェーズ、年末生まれるけどその後の年度末に予想される繁忙など鑑み、「育休…取れるなら取って子どもと向き合ったほうがいいけど、ちょっとさすがに難しそうだなぁ。でも仕事に裁量はあって、リモートでも対応できることも多いから、働き方工夫して、うまく家庭とのバランスを取っていきたいなぁ」と、そんなことを頭のなかでボヤボヤ考えている、なう。うーん。
少し前に「牛乳石鹸」のCM方面でボヤ騒ぎがあり、まぁあれは企画演出の稚拙さが大半の要因な気がするが、とはいえ、「今時亭主関白でもないし、育児に理解あるつもりだけど、その分仕事との折り合いのつけかたに戸惑う」みたいな、働くパパの現代的戸惑い、というのは正直あると思う。
いずれにしたって、「子どもが生まれたら仕事をセーブしよう」なんて言って急に変えられるはずないんだから、今からじわりじわりと変えていかなきゃならんのだよな。「これは自分でやらないと」と思っていた仕事も、誰かに手渡してみれば意外と回ったり、なんなら自分に出せなかった価値を生み出してくれたりするもんだから。
「やらないこと」を決めたり、「やらないために何をどう整えて、誰にどう立ってもらうか」を考えたりが自分の仕事だよな。ま、いい機会だ。