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憑き物を剥がしていくように

April 1, 2018 Yuhei Suzuki

「そんなにマイルドに自分を編集しなくてもいいんじゃないの」

期末面談で言われたことは、確かにその通りで、それが自分をしんどくしているのだなと思う。


1年間、よく働いたし、成果も出した。子どもが生まれたり、担当するチームやプロジェクトが増えて並走したりと、自分のからだひとつに対して向き合うべき「面」は増えたのだけど、どうにかこうにか色々乗り越えて無事年度末を迎えることが出来た。それはまぁ良かったんだけど、まぁそれだけである。

戦略は間違ってないけど、勝つべくして勝った感じがする。
「やるべき」ことはクリアだけど、「問い」が足りない。
手持ちの知識と経験で対応できることに追われていて、新たな「一次情報」を浴びる機会が減っていっている。

これらが全て自分にとって良くない兆候であることは明らかで。気持ちのよくない状態が続くのならば、大きく環境を変える必要がある。そうでなければじわじわと年老いて萎れていくばかりだ。

そして、変わりたいのなら、誰かに用意してもらうのではなく、自分で環境をつくるところまでが自分の責任なのだ。30を過ぎたというのはそういうことなのだと思う。

今の職場には、組織やチームとしての成果にコミットする一方、個々人の成長・挑戦を賞賛するいい空気が漂っていて、それが良いエネルギーの循環を生み出している。まだまだ歴史が浅いので足りないことや慌ただしいことばかりではあるけれど、芽生えたものが根っこを伸ばして「文化」になっていけば良いと思う。

「あなたはこれからどうしたい?」とチームメンバーに問いかけるくせに、自分のことを抑えているというのは、やはり健全ではない。

お互いがお互いの挑戦と成長を賞賛する、その結果チームとしても最大限に成果を出せる、という状態が成り立つためには、前提として一人ひとりが何を望んでいるかを言葉にして共有することが重要で、誰か一人でも抑えて隠しているとそれは機能しないんだ。そういうチームをつくろうと言っている自分が一番出来ていないというのは笑い話で、それが冒頭言われたことなんだと思う。


年度末の最終金曜日。
締め作業と、事業部の納会と、隙間にその他もろもろの事務連絡と…と相変わらずのドタバタだったのだが、隙間を見つけて先日面談をしたボスにこそっと話しかけに行って、そこでおずおずと宣言をした。

「次の一年で絶対これをやるから、応援してほしいっす」
「いいねぇ!全力で応援するよ!」
彼は笑顔でそう返してくれた。

「こないだよりいい顔してんじゃん。言葉に出すと気持ちいいでしょ」
ほんとにその通りで、最後の最後にスッと気持ちが楽になった。
やっぱりこの人、すごいなぁって、思う。

次の一年はもうちょっと正直に、欲張っていこう。

それでもきっとやっていけるという信頼を、いま自分と共に過ごしてくれる人たちに対して、抱いている。なのでたぶんきっと、大丈夫。

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