年初出勤してたスタッフに向けて「今年はもっとみんなのヒマを作ることにコミットするぞー」って宣言した。
やはり年末は色々と案件が立て込み、その中でもみんなにはうまくチームワークで乗り切ってもらい、それはそれで良かったのだけど、個々人や組織がより質的な進化をしていくためには、もうちょっと大胆に時間の使い方を変えていった方がいいなというのが念頭にあっての発言なんだけど。
やはり、編集者はヒマであることが大事だ。心にヒマがないと発想も先細りするのだ。
目先の案件に「追われる」と手持ちのカードで勝負することになる。すでに知ってること、やったことのあること。
でもライターや編集者が瑞々しい感性を保ち育むためには、新鮮な一次情報に触れ続けることがとっても重要なのだ。色んなモノを見て、読んで、色んなヒトに会って、が芸の肥やしになる。
昔は飲みニュケーションとかって、アフター5に人と会って、遊び歩いて、そしてまたシャカリキ働いて…みたいな時代だったのかもしれないし、今もやりたい人は別にやったらいいと思うけど、子育て世代含めてそういう時間と身体の使い方できない人もいっぱいいるなか、昼間に良質なインプットを出来なかったらなかなか自分で遊んだり学んだりを続けることは難しい。
もっと昼間に、積極的にヒマになった方がいい。
そしてどんどん、まだ誰も気づいていないタネを拾いに、街へ出てゆけばいい。新たなイシュー、新たな仲間、新たな才能、新たな企画のヒントと出会うために。
こういうのは意識付けだけでは難しいので、そもそもの業務設計とスケジューリングから。
手始めに
当月中に「やる」「やるべき」と決める案件の総量は、当月工数の80%埋まるのが限度マックス、という考えでスケジューリングしよう、それ以上は入れない。ということにした。
(編集者やライター、理想は50%ぐらい勉強に当てられたらいいと思うんだけど僕も現状なかなかそうはいかないw)
入稿があるとすぐ着手して出したくなっちゃうし、面白いネタがあると企画にしたくなる、と前のめりに動いてくれるのもいいことなんだけど、それによって失われる機会というのにも目を向けられるように。
もちろん、組織として決めた達成目標は80%の稼働内できちっと超えていこうね、というのは変わらないんだけど、幸いにして、これまでみんながしっかり作ってきてくれたおかげで、ちょっとやそっとで崩れない流入基盤は出来たので、隙間時間全部アウトプットに費やさなきゃ回んないって状況ではなくなったので。
僕自身も子ども産まれたのもあって、今までのようには働けない部分が出てくるし、年の変わり目でもあっていいタイミングかな、と。
というわけで編集部一同、今年はもっとヒマをつくろう笑