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遠くを眺めて、それから街に還って

September 19, 2017 Yuhei Suzuki
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3泊4日の「箱根山学校」から帰ってきた。

陸前高田にある「箱根山テラス」で過ごすプログラム。石巻で一緒に活動した友廣さん、その友廣さんとのご縁で特別にワークショップをしてくださり、今の僕にとっての聞くこと・インタビューすることの拠り所をくださった西村佳哲さん、箱根山テラスの設計に携わったランドスケープデザイナーの長谷川浩己が主催。これまでも友人から「すごくいい」と何度も聞いていた箱根山テラスにとうとう行くことができた。プログラム自体は今年で4年目、詳細はよくわからないけれど、友廣さんと西村さんに対する勝手な信頼感でもって告知スタートと同時に申し込みをした。

今年は例年より少ない参加者で、僕を入れて11名。

陸前高田と縁の深い"水先案内人"の3名、美味しい料理を振舞ってくださった三原さん、長谷川社長やテラスのスタッフのみなさん、それから地域の方々にお世話になり、遠くを眺め、足元を感じる4日間。

参加する前の週はとにかくエネルギーが減衰していて何もかもネガティブになってしまうような抑うつ状態にあった。行きの電車で(他にも色々遅れ、溜め込んでいるが…)一つだけ必死で原稿を書き上げ、メールで送り、あとはもう、なるようになるさと現地に飛び込んだ。

結論から言うととてもよかった。「あっという間」と表現するほど慌ただしく過密なスケジュールでもなく、かといってテラスを離れるのが名残惜しくなるぐらいには愛着が育ち…というところで終わりを迎えた。

ここで感じたこと、考えたことは少しずつ振り返って文章に残していこうと思うが、いくつか自分にとってのキーワードとしてお腹の底で存在感を持っている言葉を書き記しておく。

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「どこで、だれと、なにを」

「自分が他人事で済まないことを」

「円環する時間」

「内と外の間、あいまいな領域を残すこと」

「世界は他者で満ちている」

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何かを生産する工程にはたくさんの人と素材と土地の交わりがあり、種まきから収穫、加工、販売と時間の巡りがあり、購買者が地域の作り手を訪ね…

ものを作る、ということを軸に循環が生まれ、繰り返されている。

それはとても素敵なことだなぁ、とただただそう思う。

都会で、企業で、メディアをやっていると、どうしても単線的な「追いかける」というモードが強くなってしまう。

それを全否定するつもりはないけれど

一方で、循環する時間、発し手とユーザーが入れ子になる関係、繰り返しのリズム…も生み出し育んでいけたらな

少し違う景色が見えてくると思う。



3日目の夕方ぐらいには、やっぱりなんだかんだとここで感じ学んだことを東京に帰ってからどう活かすか?なんて思考が巡り出したものだから、なんだかんだ今の仕事が好きなんだと思う。

しんどいことも、モヤモヤすることも、適当では済まないことも、答えの出ないこともたくさんあるけれど、ね。

リトリートして気持ちよかったなぁ、ではなく、自分の持ち場でどんなリズムをつくっていけるかなんだと思う。足元。


台風の影響で、気仙沼・一ノ関間の電車が走らず、タクシーで振替輸送してもらうことに。自然には敵わないな。

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