何かの目的を達成する、そのための仕事を遂行するときに、楽をできる、サボれるところがあるならば、楽をする、サボるに越したことはない。ないのだが、サボるための工夫をサボると結局うまくサボることができないという問題がある。昨今盛り上がっている生成AIの活用、彼ら(?)にどんなプロンプトを出してどんな仕事を人間のかわりにやってもらうか、という話に限らない。あらゆる仕事におけるオートメーションのプロセス、いや自動化とまでいかなくとも、人が他者(機械だけでなく、他人や、家畜動物、酵母菌などなど…)に何らかの業務を発注する際に、指示者・設計者・発注者といった起点となる立場の人が、考えることをサボったまま他者に雑な投げ方をすると、結局アウトプットがズレてしまって手戻りが発生したり、思っていたほど楽にならなかった、ということになりがちである。
サボるためにちゃんと頭を使う、ということをサボると、結局サボれない問題。
生成AIともう少し仲良くなればもう少しサボれることも増えるのだろうという予感はあるのだが、まだ自分の相談・発注の仕方がこなれていないのもあって、微妙にストレスである。同じ自然言語、テキストを使って相談・指示・依頼していたとしても、人間と生成AIでは中身(?)の処理が全然違うので、人間のライターに原稿を書いてもらうのと生成AIに原稿を書いてもらうときの発注の仕方、出てきたものへのフィードバックの仕方、どこで引き取って(納品してもらって)自分が直接手を入れて完成にもっていくのかのタイミング見極め等々、少し違った頭と言葉の使い方を体得しなければならない感じがする(全くゼロからというわけではないのだが)
モアザンヒューマン。
使う側はよくわかっていないけど、「なんか動く」ということは、それはそれでよくある。
小さなところでは、連絡が取れなくなった前任者が残したよくわからない魔改造Excel、大きなところでは、原子力発電所のような複雑巨大なシステム。
問題が起こらないうちは、残された「よくわかっていない」人たちが、わからないままに手順書通りに操作すればなんとかなってしまう。仕組みを理解すること、理解して作り変えたり移行したりするのもそれなりのコストがかかるし、毎日いろいろ忙しいし、ということで「まぁいいか」と放置していると、それはそれでリスクであり、どこかでしっぺ返しをくらうことにもなる。
そんなわけで、昨日は、あぁサボりたいなぁ面倒だなぁと思いながらGoogleスプレッドシートさんと格闘していた。