月末、お金が入ってきたと思ったら一瞬で出ていくのウケる。会社の口座と個人の口座、それぞれの月末入金と各種支払い(振込と引き落とし)のタイミングと金額を計算して、詰まないように慎重に順番を見極めて対応するみたいなことがここ数ヶ月続いており、今日もATMでそんなことをしていたわけだが、ふと「すさんぴん」って言葉あったな、今の俺にピッタリだなと思い、あれ、どういう漢字だったかなと思ってとググったら正しくは「すかんぴん=素寒貧」であった。で、この間違いに気づいたとき、なんだかおかしくなって、一人笑ってしまい、ここ最近は日を追うごとにどんどん憂鬱な気持ちになっていたところ、底付きというか、開き直りみたいなことが起こった。
もとより贅沢はしていないし、打てる手は打っているのだが、タイミングの悪さというかなんというか、昨年をしのぐためのコロナ融資の返済と、会社の期の変わり目に自分の役員報酬を下げたものの社会保険料が連動してすぐ下がるわけではなくその後数ヶ月は前年基準の引き落としになることと、それに対して落ち込んだ売上が戻ってくるにはもう少し時間がかかることと、自分の身体は病気で0.3か0.4人月分ぐらいのパフォーマンスしかなく、障害年金は取れたものの3級の金額ではマイナス分の相殺にはやはり足りず、そういうなんやかんやが重なって出るお金と入るお金のバランスがアレなことになり、ここしばらくは文字通り自転車操業状態だった。
なかなかに惨めな気持ちになるのだが、腐っていると運気が逃げるし、家の中でも外でも、自分には役割があり、自分と関わってくれる人たちがおり、その中で日々現実は動いており、今この状態が永遠に続くということは決してなく、止まらず動いていれば必ず風向きが変わることも僕はすでに知っているのだ。「生きる」ための知恵と技法、そして勇気を、いろんな人からもらってきていて、それがちゃんと自分の中に残っているので、今回に限った話ではないが、僕は「危機」のときほど案外しぶといというか諦めが悪いというか生命力が強いというか、やぶれかぶれになってよからぬ考えが頭に浮かぶということは無い。今日もよく生きたし、よく笑った。