朝の松屋で日記を書く。コーヒーおかわり無限 - 「書く」とき・ところ・道具とわたし #1

人はものを書く。「書く」といってもさまざまだ。何を、どんな環境や道具で書くかによって、書く「わたし」の身体、思考、ひいては表現そのものも変化する。人が何かを「書く」際のディテールを、たくさんたくさん集めると、面白いのではないか、とふと思いついた。そんな企画です。まずは主宰者から1本目。企画の趣旨・参加方法はこちらの記事を→「書く」とき・ところ・道具とわたし

こと:前日の日記(ブログにアップするもの)

前日に起こったことをつらつらと振り返って書く日記を、ブログにアップしている。止まることもあるが、平日の朝のルーチンとして。ブログにアップしているが、すすんで誰かに読んでもらおう・読んでもらいたいと思って書いているわけではない。自分のためである。内省・熟考するための日記ではなく、たぶん運動前のストレッチと同じで、脳みそを刺激するのか余計なものを外に出すのかそういう行為だと思う。なので、推敲せず、自動筆記的に、ダーッとかく。ブログにアップするのは、そのついでに過ぎない。ただ、長く続けているので、やはり書き終わったものをそのまま「ワールドワイドウェブに出す」ことがセットの日記なのだと思う。非公開だとまた違ったものになるだろう。読まれても構わない内容を書いているし、思考や行動を書き散らしそれをウェブに置いておくことが生存報告なり近況報告を兼ねることもあるだろうし、読んでくれた人がたまに感想を言ってくれることは、それはそれで嬉しい。


とき:ムスメを園に送ったあとの1時間前後

ムスメを園に送ったあと、外出の予定がなければ来た道を引き返して家に帰るわけであるが、すぐに帰宅せずに日記を書く時間を取る。Zoomでのオンラインミーティングなどの用事は、入れるにしても基本的に10時以降にしか入れないようにしており、ムスメを送ってからだいたい1時間ぐらい確保できる(僕やムスメの寝起きが悪かったりのんびりしていたりバスの時間が変わったりで出る時間が遅くなったり早くなったりするので、実際は45分〜90分ぐらいの幅がある)。これが、上記の日記をダーッと書いて、余った時間で少し読書をする、というのにちょうどよい時間なのだ。


ところ:家のすぐ近くにある松屋(マイカリー食堂併設店舗)

住んでいるマンションの敷地を出ですぐのところに、松屋があるので、いつもここで書いている。この記事もそうだ。「松屋」というのはもちろん牛丼とか豚丼とかの松屋だが、正確には系列店の「マイカリー食堂」というカレー屋さんが併設されている店舗で、このマイカリー食堂のサイドメニューにおかわり無料の100円コーヒーがあり、これが書き物のお供としてめっちゃ便利なので入り浸っている。入店してタッチパネルでコーヒーだけ選んでPASMOでピッと支払い。調理不要なのですぐに番号が呼ばれる。朝の時間なのでお客さんは自分以外0人ということも珍しくない。せいぜい2-3人である。他の人たちはモーニング定食とか頼んでいるところ、この人毎回コーヒーだけ飲みに来るなぁって店員さんにはもうすっかり記憶されているだろうと思う。紙コップにコーヒーを入れて席に付き、まずは一息。本を読んだり日記を書いたりしながらちびちび飲む。30分もしないうちに飲み終えて2杯目のおかわりを入れに行く。10時近くになったら、2杯目を空っぽにしておかわり3杯目を注ぎ、お店を出る。そうすると、家に帰って午前の仕事用のコーヒー1杯分も確保できるのだ。なんとも貧乏くさい!そしてお腹がタプタプになる!胃腸も弱いくせに!


道具:MacBook Airのメモアプリ。No Wi-Fi

自動筆記的にダーッと日記を書くだけなので、特別な道具は必要ない。いつも使っているMacBook Airにデフォルトで入っているただの「メモ」アプリに書き出す。この記事もそうやって書いている。松屋/マイカリー食堂で書くのが良いのは、上記のとき・ところ要件に加えて、店内にWi-Fiが飛んでいないことだ。ネットにつなぐと私はすぐメールやらSlackやらYouTubeやらに吸い込まれて時間が溶けてしまうので、「切断」された環境というのがとても重要なのである。オフライン環境で書き切ってから、家に帰ってブログに入稿する、という手順。ちなみに最近は、ムスメを園に送って松屋で書くこの時間、スマホも家に置いておくようにしている。唯一やっているスマホゲーム「ロマンシング・サガ リ・ユニバース」にこれまた時間を持っていかれるのを阻止するためだ。最近は一日50回上限で「自動再戦機能」が実装されたので、家を出る前に自動再戦をセットしておけば、書き物を終えて家に帰ってくることにはある程度育成が進んでいるので良い。