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ボキャブラリーの裏側に敏感になる

July 24, 2018 Yuhei Suzuki

たとえば、どれだけ表向きには「愛されるコミュニティを」と聞こえのいいことを言っていても、裏で「囲い込み」とか「刈り取り」と言ってれば、結局それはユーザーを冨の収奪の対象と見ているということである。

と、言い切ってしまうと「いやいやそれはあくまでマーケティング用語として便宜的に使ってるだけでしょ」という釈明を受けるかもしれないが、用語というのはそれが使われる背景となった世界観が前提にあるわけで、それを無疑問に使い続けることが自身の思想・信条も徐々にその世界観に浸しているのだということには自覚的になった方が良い。

「便宜的に」とエクスキューズを入れるよりは、内部向けと外部向けの言葉遣いに乖離がなく一貫している方が、どの相手とも自己矛盾を起こさず気持ちよくコミュニケーションを取ることができる。

あるボキャブラリーを選択することで、自分がどのような世界観に依って立つことになるのか、あるいはそれを言葉として発することで、相手にどのような印象を与えるのか、「類義語」と言われる言葉が複数あったとして、あえていずれかを選ぶことによる微細な違いは何か。

そういったボキャブラリーの裏側にどれだけ敏感であれるかが、自己理解の解像度や、相手に届ける情報の強度に繋がってくる。

ソーシャルセクターにビジネスの視点、用語、方法論が持ち込まれたことによる功罪。良い部分ももちろんあったのだろうけれど、背景の世界観の違いに鈍感なまま、それを何にでも適用できると思ってマーケティング用語をぶん回してしまうことで、見失うものもあるだろう。

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