誰もがごく私的な体験や思い出や意見を発信できて、それが時たまこの大海原で思わぬ波紋とかうねりとか波とかを起こしてホームランドカーンみたいなインターネットの世界には希望があるなと総じて思うし、僕もどこぞのレガシーな団体で職業的訓練を受けることなく文字通りインターネットに育てられながらいつのまにか物を書いたり編集したりが生業になってきた口ですし、人が集まり裾野が広がればそこから「産業」が生まれるのは当然と言えば当然なのですが、昨今あまりに「個人DEブランディング」的な言説が多すぎやしませんか。
いいんだ。それも含めてドリームなんだ。挑戦したい人が挑戦できる「機会」があるというのは良いことだと思うんだけど、機会は機会なのであって、やはりそれを選ばない自由というのも当然あるわけだから、バガボンドの「戦いの螺旋から降りる」じゃないけど、産業に絡め取られない余白というか、なんの役にも立たないし儲かりもしないことを愛でる余裕をですね、しぶとくいじらしく持っておこうぜと、そう思うわけです。
今日は友だちと鍋をつついて美味しかったですまる