新しい日常 2023/01/23-02/05

1月23日(月)
光線治療で黄疸の数値も下がり、ツマに続いて下の子も無事退院できることになった。ただ、この日はもともと自分の通院日だったので、お迎えはツマとツマのお父さん・お母さんにお願いすることに。上の子を園に送ってから区役所の福祉課へ。今月から転院するので自立支援医療の登録変更。自立支援医療やら障害者手帳やら、なんだかんだと役所の福祉課に来ることが多いのだが、5分10分の滞在時間でも、なんとなく、この場の空気に浸ることが、僕のリアリティの足場みたいなもののひとつになっている感じはする。比較的若い、おそらく中途のなんらかの疾患ではじめて手続きに来たであろう青年、娘の障害者手帳の更新のため窓口に来た60前後の母親、隣の保護課の常連っぽい杖をついたおじいちゃん。自分の書類を書いたり職員と話したりしている間に耳に入ってくるちょっとしたやり取り。1階の総合窓口や子育て関係の窓口など、別の用事で行く場所と比べて、ここは少しゆっくりとした時間が流れている。

千歳烏山の病院に向かう道中の電車で、中井久夫『こんなとき私はどうしてきたか』を読む。いい本だ。

1対1の対人援助のエピソードだけでなく、支援にあたるチームのマネジメントについても多く書かれているのが良い。会社でもNPOでも病院でも役所でも、1人の「スーパー⚪︎⚪︎」的な個人に依存する体制は長続きしないし、長い目で見て結局クライアント全体の利益に繋がらんでな。「傑物」の物語を人は好むのだが。

診察前後の待ち時間、大きい病院はやはりそこそこ時間かかるよな、と思う。ただ、まだ通院回数2なのと、前のクリニックも混んでるときはそれなりに待つ回あったからなんとも言えないっつーか誤差の範囲の可能性はある。医療機関のUXはすぐに評価を下せるものではない(プロ患者)。転院直後だが、自立支援医療の更新期限が迫っているので、とりあえずそのお願いをしつつ、新しい先生とひとしきり症状や困り感を話す。あまりうまく話せた感じはしないが、まぁこれからだ。

最寄りの薬局が、ドラえもんのひみつ道具「ガリバートンネル」みたいな形状の、細長い掘立て小屋みたいなつくりだった。

昼食をどこでとるか、千歳烏山駅周辺でウロウロしたが、決めきらず、乗換駅の稲田堤へ。「俺の胃はいま何を求めているんだ」。『孤独のグルメ』の井之頭五郎状態である。

帰宅して、下の子と対面。家に着いたときにはすやすや寝ていた。ようこそ我が家へ。抱っこする。やはりちっちゃい。上の子(5歳)に慣れてるからめっちゃちっちゃい。

ツマのお母さんが晩ごはん&明日以降のおかずを色々と作りおきしてくれた。ありがたやありがたや。

夕方、上の子を迎えに行って帰宅。さっそく抱っこしたい、ミルクあげたいと張り切るムスメ。

4人の新生活がスタートしたので、お風呂やら寝かしつけやらどうするかと、上のムスメも一緒に相談。しばらくはそれまでのように3人では入れないねと。ママと一緒がいいから、女の子チームと男の子チームで、ということになった。

5歳離れた二人の子どもたちは、自ずと二人の、また家の外の色んな人を関係をつくっていくだろうし、そのなかで「きょうだい」という意識・認識も必然的に得られていくだろうし、それを強いて妨げることもないが、ただ、親としては「お姉さんだから」とか「弟だから」といった呼びかけや役割強要はすまい、と思う。

下の子の名前も決まったので、友人の貝沼さんがやっている漆器「めぐる」を下の子用にも1つ注文。名前と蒔絵入りでつくってもらえるのだ。

ちなみに、ユーザーのエピソードとして、上の子につくったときの写真とテキストが載っていたりする。

深夜帯の授乳やオムツ替えについてもツマと話したが、上の子のときより母乳の出が良いためどっちみち搾乳が必要なのと、僕はみんなの朝食や上の子のお弁当など、朝のあれこれの役割が重要なので、夜は今まで通り眠剤飲んでくれていいよと言ってもらったので、その時間帯はお任せすることにした。


1月24日(火)
朝、上の子を送ってから連日の役所。今度は下の子の出生届、児童手当、出生連絡票などなどの申請。出産前後のToDoは、去年のうちにスプレッドシートに書き出しておいたから無敵。

生まれる前に予約を入れていた、家のすぐ近くにあるヘッドスパ屋に行って頭を揉んでもらった。

新生児は5年ぶりであり、もともと身体が不器用でもあるので、赤子が寝やすく自分も疲れにくい抱っこを身体が覚えるのに少し時間が必要そうであるが、1週間先をゆき、器用なツマに色々フィードバックしてもらいつつ数を重ねる。

相変わらず身体はぎこちないのだが、上の子に続いて2人目なのと、この2年で介助の仕事をしてきたので、自分の発達凸凹を鑑みると、比較的落ち着いていられているというか、当社比での焦りは少ない。


1月25日(水)
いつも通り友人宅での介助シフト。期末レポートのシーズン。僕もそろそろ休学期間終わるが、どうするかな。戻るか。

月・火とツマがやってくれて、この日は僕が下の子の沐浴を担当。久しぶりだったがやってみたら思い出した。赤子の沐浴、なんか楽しくて好きなんだよな。このこじんまりした空間づかいが良い。

洗濯の頻度が増えて、赤子のいる暮らし、という感じがする。


1月26日(木)
今日で『仮面ライダー555』放送20周年とのこと。懐かしい。

ここ数日、夕方以降は簡単なメール1通返すのもできひんぐらい作業遂行能力が激落ちしており、これは抑うつとかではなく、新生活の家事育児の疲れが単純にかけ合わさってのパフォーマンスの低下であり、別にそれ自体はしょうがないというか焦っちゃいないのだが、午前とか日中早い時間はこの状態でも比較的作業できているので、一周まわってというかなんというか、「あれ、これ俺やっぱりコンサータちゃんと効いてるのでは?」ってなった(何年も飲んでいるのに)。

コンサータ、人によっては「世界が変わる」ぐらいにバチバチに合う・効く、つまり本人にとって主観的にも明らかに「違い」がわかるような体験をしているようだが、僕はそこまでではないっつーか、「うん、気持ち、集中しやすくなっているような…」みたいな感覚だったの。ただこれはおそらく僕の場合、元々のADHD的凸凹は先天的にあったものの、うつ・適応障害になるまでは&20代中盤ぐらいまでは、腕力っつーかスペックで「なんとかなってしまっていた」のだろう。病後の人生は、発達の凸凹よりも抑うつによるパフォーマンス全般の低下の方が、それまでの自分の感覚と比べてのギャップが大きいのだろう、コンサータ等々の薬は別にこれまでも「効いて」いたのだろうけど、そもそも全体的に病前よりパフォーマンス下がっているわけだから、自分が意識的・無意識的に期待・想像・想定していた薬効ってほどでもないって感覚だったのだろうな。今回、あおくん産まれる前後のドタバタの疲労でそこからもう一段と(これは一時的だろうが)業務遂行能力が落ちているので、相対的にコンサータ等の効き目を実感しやすくなったのだろうという仮説

人の話を聞いてなんやかんや解きほぐす系の立ち回りは、オンライン・オフライン、時間帯にあんまり影響されず、その場でパッといけちゃうんだが、パソコンカタカタ系の「デスク作業」は非常に波が大きい

1月27日(金)
母乳外来でツマとムスコは午前中、病院へ。体重が必要量の倍くらい増えていたので、ミルクなし、搾乳も40までに抑えて様子見ることにしましょうとのこと。黄疸の値は上がっているが、採血ほどじゃないようで、次の外来まで引き続き経過観察。

二人が外来に行っている間、溜まっている作業を色々進めようと思ったが疲れが溜まっていたのかほとんど寝て午前が過ぎてしまった。まぁしゃあなし。

午後、早めの時間に上の子を迎え、絵画教室「アトリエ5」の体験教室2回目へ。今日は工作。見学2回目なので親は近所で時間つぶしても良いとのことで、ムスメもパパいなくて大丈夫っていうので、カフェで珈琲を一杯。そろそろ休学期間も終わり、一応4月から復学しようと思っているので、ぼちぼち考え定款とならんなぁと、手帳を開いて研究テーマなどメモで書き書き。

1時間弱して教室に戻る。ダンボールと色紙等で思い思いの立体公園をつくっていた。「これめっちゃいいでしょ!」とムスメご機嫌。4月から月3回金曜日で通う予定だが、今から楽しみにしているようだ。

今日はミスドの日である。

「ダスキン愛の輪基金」という障害者支援の取り組みがあり、1月27日は日本のミスド創業の日とされていて、この日の売上の一部がこの基金に充てられる。

https://www.ainowa.jp/ 

https://www.dpi-japan.org/blog/oshirase/mr-donuts-2023/

職業柄、このことをSNSで発信する知人・友人も多く、実際にこの枠組で研修に参加した人もいるわけだが、それはそれとして、私はミスド大好きマンなので、理由があろうとなかろうとミスドは年中食べ

たい。

子どもの頃からゴールデンチョコレートばっかり食ってる。ゴールデンチョコレート+他のもの1つか2つっていう、ゴールデンチョコレート固定デッキでガキの頃から今までやってきてる。

ということで、ムスメのお迎えついでに近所のミスドでドーナツ買って帰った。明日の朝ごはんはミスドだぜ。やったね。


1月28日(土)
昼過ぎに立岩先生とZoom。『遡航』の運営について話し合うついでに、研究の話を少し。介助の現場に関わって色々見えてきたこともある。忙しさにかまけてないで、ちゃんと書いていかねばならん。

色々試行錯誤したのと、数を重ねてお互いの身体に慣れてきたのもあってか、退院直後よりムスコの寝かしつけ抱っこがスムーズになってきた。僕の身体の場合、横抱きも悪くないのだが、縦抱っこの方がフィットしやすい感。

言語優位な脳のつくりをしているので、非言語コミュニケーションは得意な方ではないのだが、それでも日々ちょっとずつ、「ことば」を交わしてお互いになんらか受け取ってチューニングしていっているのだと思う。


1月29日(日)
ドンブラザーズが今週も怒涛の展開。桃井タロウ、やはり「オンリーワン」のヒーローだ。

自分の実家の方の父・母が孫に会いに我が家へ訪ねてきた。お昼頃に到着して、みんなでごはんを食べる。抱っこしたり写真撮ったり。色々と差し入れも持ってきてもらい、ありがたい。

午後、医ケアの調査研究と報告会についてZoom。年度末に向けて色々と進めていかねば。

今日は新宿ピカデリーで劇場版『∀ガンダム』と『Gのレコンギスタ』全作品を、9:00〜23:00で一挙上映の「サンライズフェスティバル2023」。さすがに新生児産まれた直後に家族ほっぽり出して行くわけにはいかないが、こういう狂った企画好き。タイミング合えば行きたかった。

1月30日(月)
免許証の更新期限、1月31日までだと思いこんでいて、この日の朝に行こうと思っていたのだが、よくよくハガキを見返したら、1月3日までだった。誕生日から1ヵ月だもんな、そうだよな。期限内なら警察署で更新できたのに、二俣川の免許センターまで行かねばならなくなった。2月中に行こう。

たぶんこの免許証更新期限うっかりは人生で2,3度目。

眠剤飲んでだいたい30分程度で意識を落としてくれるんだけど、その過程の身体感覚がおもしろい。薬飲んで風呂入って寝るとちょうどいいタイミングなのだが、お風呂後半ぐらいから、脳と身体がじわじわと「眠る」モードに入っていくのがわかる。



1月31日(火)
前職で一緒に働いていた、仙台の施設で暮らす友人と2,3年ぶりにメッセンジャーでビデオ通話した。ちょくちょくチャットでやり取りはしていたが、顔見て話すのはずいぶんと久しぶりで、嬉しいねと言い合う。引き続き施設の外出・面会制約は強いようで、なかなか会いに行けそうにないが、ともあれ元気そうでよかった。

リアタイするためにムスコの沐浴を終わらせて、NHK総合の「うたコン」をつける。生で「ライオン」聴けてよかったです。『マクロスF』はシェリル派です。

2月1日(水)
友人宅で介助の日。大学院のレポートは一段落ついたようなので、二人でよもやま話してとあるネタでエッセイを書き始めた。U-NEXTで一緒に『仮面ライダークウガ』を観た。いやぁ面白い。実はちゃんと全話観てないんだよな。

新生児襲来スタートダッシュミッション、慌ただしくはあるし、時間が細切れになるので、たとえば長文を書くとかまとまった時間は取れないのだが、ほどよく身体を使うので、それはそれでメンタルに良い面もある、私の場合。

業務フローつくったり情報整理したり、組織運営事務の手を動かすパート、自分比では相対的に苦手・誰かに任せたい作業なのだが、関わるプロジェクトの規模・フェーズ・他のメンバーとの兼ね合いで、まあ今は俺が拾った方がええよなってことになりがち。まぁしかし、一個一個だ。

夜、お子を抱っこしながら、『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の公式生放送。なんか市川P元気なかった。



2月2日(木)
木曜日に自分で寄せているのもあるが、この日はZoomの予定が6つもあってあっという間であった。


2月3日(金)
節分の豆大好き。無限に食べられる。家族で豆まきして恵方巻食べた。季節行事に積極的に乗っかっていくと献立を考えなくて良いので楽だ。


2月4日(土)
ムスメの園で作品展。今年の年中クラスは、「ウォーリーをさがせ」の世界を表現する作品で、個人制作も共同制作も予想以上のすごい作品だった。ムスメと二人で園に行って、ツマや双方の父母にシェアするために写真もパシャパシャ。


2月5日(日)
ドンブラザーズがもうすぐ終わりなのがさみしい。

上のムスメがバレンタインのチョコ作りの練習をするというので、東急に板チョコやチョコペンを買いに行った。ついでに近所で少し自転車練習。夕方、ツマと二人でつくったものを食べさせてもらった。

抱っこスクワットにより筋肉痛。