お面づくり―2022年7月3日の日記

 日曜日は朝寝坊すると決めている。私が、勝手に。うちは息子と私の二人暮らしなのだが、息子はいつも通り早起きである。私が起きるのを腹をすかせて待っている。「ママ、おきて」とせがむ息子の声に負けて、あるいは迫りくる尿意に負けて、私の日曜日は始まる。

 今朝は起きたら10時前だった。身支度をし、息子と共に出かける。今日は3日で、3がつくから、デサキという文具屋が3割引きセールをする日だ。7月下旬に息子と、宮崎市で行われる「子商いマルシェ」という、子どもが商いをして、お金と社会について学ぶイベントにお面屋を出店するから、そのための材料を買いにデサキへ向かう。

 キャラクターものがいっぱい並ぶ店内に息子はテンションが上がってしまい、店内を駆けまわる。材料のほかに息子が学校で使う文具も少し。会計のときに、若い女性が息子に「ありがとう」と声をかけてきたので、驚いた。「ポケモンについて教えてくれたんですよ。おかげで買い物ができました」と言う。目を話した隙にそんなことがあったのか。それにしても優しい人でよかった。人によってはうるさがる人だっているだろうに。「ありがとう」と言われて、息子は顔にこそ出さないものの、ちょっと得意げにしていた。

 夜、買った材料を使ってさっそくお面づくりをした。息子は工作が大好きだ。決して器用とは言えないけれど、「作る」という営み自体が好きでたまらないようで、息子が「作る」姿を見ているのが私は好きだ。彼の描く線には、ためらいがない。「上手に描こう」という作為や考えよりも前に手が動くのだと思う。ダイナミックな彼の作品は、世界で唯一無二のもので、だからこそ私を悩ませた。私は試されている。これを「商品」に仕立てられるかどうかは、私の力量にかかっている気がする。なんてプレッシャーも含め、プロセス自体がおもしろい「子商いマルシェ」。乞うご期待。

 台風が近づいている。気候や気圧に影響されやすい私は、ひどい頭痛に悩まされ、今日は頭痛薬を2度飲んだ。ご自愛していきましょう。ゆるりとね。