朝ごはんをつくって、食べながら仮面ライダーを見ていたら、主人公の小説家に憧れて夢を追う青年が敵勢力の手によって怪物にされるという回だったのだが、その青年の夢や趣味を反映して(家で模型つくったりミニカー集めたりしていた)、現実世界に巨大な車を降らせたりして思うままの世界をつくろうとするような能力を与えられていた。
「夢のエネルギーってすごいなぁ」とぼやいていたら、ツマが「ああいうの作ってみる?」と言うので、「いや、こういうの作りたい欲求は別にないな。というか夢とか別にないな」と答えて、「そっかぁ、夢がないなら、どんなモチベーションで?」「うーん、ただ生きたい、人間をやりたいという気持ちで生きてる」「ただ生きたい割にはだいぶ波のある人生送ってるね」「そうなんだよなぁ…なんでかなぁ」などというやり取りをした。
そのあと出かけて自助グループへ。分かち合いで参加者それぞれから語られる日々のこと。悩みながら、苦しみながら、でも少しずつ変化が起こっていて、祈るような気持ちになった。そのことを話しもした。
帰ってきてから家族3人でお昼を食べて、午後はゴロゴロのんびりと過ごす。ただ生きたい、のだけど、波や出来事ばかりで慌ただしい。もちろん人生はハレとケが両方あって、ハレだけで生きているわけではない、のだけど、その割には慌ただしい。そんな自分と一緒にいてくれてありがとう、ということを、ツマの膝に頭を乗せ、手を握り、少し涙を流しながら、ぼそぼそと話した。