応援している知人・友人が、自身の表現・研究テーマに心置きなくエネルギーを投下できる環境づくりをお手伝いしていきたいな、と思う。
会社をつくるときに定款には以下のように事業目的を記述した。
1.作家・研究者等のマネジメント及びプロモート事業
2.ウェブメディア及びコミュニティの企画・運営事業
3.企業経営におけるコンセプトワーク及びアドバイザリー事業
4.上記各号に附帯関連する一切の事業
上記の1.に該当する活動。
僕自身が今年単著を出す&大学院博士課程に入る予定なので、短期的には自分自身の執筆・研究活動のバックアップ体制をつくるという意味合いであるのだけど、ゆくゆくはいろんな人たちの表現・研究活動をサポートしていきたいなという気持ちがあり、「あなたを応援したい」という具体的な人は、すでに僕の頭の中には何人かいるのである。
その人の表現活動や研究活動の一端を見せてもらって、「いや、これはすごいわ、この人のやってること、人類にめっちゃ必要だわ」と思っても、その全てが市場経済の中で価値を見いだされやすかったり、金銭を生み出しやすかったりするわけではないわけで、もうちょっとこう、自分で出来る範囲で具体的にサポートできんかな、と。
別の仕事・方法で食い扶持を稼いで残りの時間で好きなことやる、という考え方もある。かの吉本隆明も町工場とかで肉体労働をやりながら著述・言論活動をやってたというし。ただ、人によっては「労働」で削られるエネルギーが大きいという場合もある。
僕自身も、ようやく自分と家族の日々の生活はまぁやっていけるなというぐらいで、まだ色々借金も残っているのだけど、ちょっとずつ工夫していきたい。
短期的には、自分が関わるプロジェクトや自分の文筆・研究活動でテーマや要件が合えば、アートワークやリサーチのお仕事をお願いするとか、「クライアントワークだけどまぁまぁ相性良い」みたいな領域をつくっていくのが現実的かな。
中期的には、利益の一部で月額いくら、みたいな活動支援金をお渡しするとか。それがもっと発展すると、昔の書生・食客みたいな感じで、その人が毎月暮らすのに十分なお金&資料代とかをこちらが持って、かわりに作品や研究を見せてもらったり、その人の知っていること・考えていることをみんなに教えてもらったりする、みたいなことできるといいなぁ、と思っている。
メディチ家みたいな大資本はないんだけどさ、ささやかなパトロナイズ的な。
市場経済での商品・サービス売買や受発注のように、1対1の等価交換である必要はない。ほとんど見返りも求めない。その人の活動を応援しながら、その人が見ている世界をちょっとだけ共有してもらえると嬉しいな、みたいな。
ここ数年でいくつかのNPOに寄付をするようになったのも、そういう感覚に近いのかもしれない。