書こうとしない

まとまった文章を書こう、作品をつくろう、と思って気負いすぎたり、それ「だけ」になるべく時間とエネルギーを投下しようとして、それ以外の時間や身体の使い方を無駄とか損失とか停滞と捉えるようになるとかえって手も思考も言葉も止まってしまい、書かなきゃ・書けない・書けなかったと思うと最後は日常生活全体が沈鬱な感じになり、悪循環でしかないので、とにかくなんでもいつでもどこでも、動かせるときに手と口と言葉を動かしてみることにした。

今朝、保育園にムスコを預けてから駅まで歩きながら、スマホのメモアプリに音声読み上げで「日記」未満の日記を書いた/しゃべった。駅前のカフェに着いてから中央特快に乗るまでの30分ほど、深く考えずに出てきた書き出し、会話からはじめて鉛筆を走らせ、原稿用紙2枚。

スポーツをする人がストレッチをするように、ピアノを弾く人が指ならしをするように、ものを書くことも身体運動なのだから当然、なんらかの準備体操をした方が良いだろう。これまでもできていた時期はあるのだが、油断するとすぐに習慣が途切れる。呼吸、リズム。

「始める」ではなく「始まる」トリガーや「始まっている」状態をいかにつくるかだよな。