雨風の隙間を縫って 2022/09/20

台風が徐々に近づいてきていたものの、滞在中には大きな雨にも降られず、しかし九州の方にいる友人たちからはなかなか心配になるような様子が伝わってきて、大丈夫かなぁと思いながらともあれ私は金曜〜日曜の2泊3日で京都に行って帰ってきて、月曜祝日は友人のイベントをちょっとお手伝いして、色々楽しかったけど、ふう疲れたなぁという感じの、9月20日火曜の朝。台風は新潟の方にいるらしいが、朝はこちらも降ったり止んだりの天気で、じめじめ蒸し暑く、ムスメを送って帰ってきて、連休不在中の分の掃除をダーッと終わらせて、汗もよく出たのでシャワーを浴び、そのあと少しだけ作業をしたのだが、さすがに疲れが溜まっているのか早くも眠気さんがやってきたので、こらあかんわと寝室に行き、そのまま昼過ぎまですーすー寝ていた。

午後は、休み休みスローペースであるものの、溜まっている作業あれこれのうちちょっとこれはそろそろさすがにい終わらせないとというものから手をつけ、とはいえそんなに進んだわけではないが、まぁ良しとする。

鳥公園の読書会が夜にあるので、今月の課題本、古井由吉『東京物語考』を合間にパラパラと読んで、これがまた上京者の纏う空気、傾き、そうそう、そうなのよと思わせられる記述が随所にあり、面白く読んだのだが、やはり疲れが溜まっているのか、面白いんだけどテキストがいつものようには頭に入ってこず、古井由吉の非常に緻密な情景描写がかえって今日は壁になるような感じがして、夜のZoomもお休みすることにし、家族で夕食を食べてゴミ出しをして、風呂の前にちょっと休憩と思ってまた寝室で横になったら、早々に眠りに落ちてしまった。

雨風の間に行ったり来たりして色んな人に会って話した3日間は、今このタイミング、この状況、この身体の自分にとって必要な3日間であったことは間違いなく、書きたいこと書くべきこと、その前に色々読んだり考えたりしなければいけないことも多々あるのだが、あれやこれやを脳内に泳がせながらも、ごくごくシンプルな肉体的疲労にまかせて横になって1日の大半が終わるというのもこれはこれで必要な時間なのである。