身体で掴む 2024/01/09-01/14

連休が明けて、お子たちも保育園に送り出し、そろそろ正月休み気分から抜け出さねばならない。といっても私に勤務先や決まった業務時間があるわけではないので、身体とリズムは自分でつくる必要がある。とにかくたくさん読んでたくさん書くことに尽きるのだが、色んな単位の時間・空間をうまく使って、実験・探索・学習・練習してみようと思う。

自分の内側にあるものだけで書こうとしないで、外から色んなものをもらって食べて出してしていくと幅も広げられて良いだろうと考え、友人にお題をもらって短い物語を書いてみることにした。3年ほどまえ、ほとんど何もできず寝込んでいた時期に、生活のリハビリも兼ねて、同じように友人からお題をもらい、毎日原稿用紙一枚分=400字で小説を書くということをしばらくやっていたのだが、今回は、400字〜4000字ぐらいの範囲内で、色んな長さで書いてみることにした。掌編・短編と言えるボリュームで物語をつくる、動かす感覚を身体で掴んでいくことを主な目的とする。

今週は2つ書けた。

「鳥籠」 約500字

「ロケット」 約1500字

なるほど。書いてみて色々とセルフフィードバックが得られた。読んでくれた友人からの感想や助言もありがたい。

今年の文学賞・新人賞・公募一覧ページを友人がシェアしてくれたのでざざっと見ていった。2000字ぐらいの短い作品公募もけっこうあるようだ。1月末〜2月末までの公募から、これとこれとこれ、出してみようかなというマイルストーンを置いてみた。

もちろん適当に書くわけではないが、しかしあまり気負わず、練習試合だと思って色々試しに出してみよう。そこからまた得られるものも多いだろう。いきなり長距離走はできない。3月になる頃にはまた少し違う風景が見えていると思う。そこからまた向こう半年ぐらいの過ごし方、書き方を考える。


土曜、家族4人で新幹線に乗り実家へ。ムスコ、ばあば(私の母)にファーストシューズを買ってもらう。この1週間で一気に歩ける歩数が増えたな。

日曜、先に一人実家を出て京都文フリへ。ツマとムスメとムスコと父と母はアンパンマンミュージアムへ。


京都へ向かう電車で、朝からストロングゼロを飲んでいるおじさんがいてとても良かった。阪神電車ではなく阪急電車である。良い。


京都文フリの会場、東山のみやこメッセで一緒に出展する友人と合流。

鈴木悠平・愼允翼『介助とヒーロー 『ラストマンー全盲の捜査官』を2人で観る』黒木萌『土に呼ばれて 1 巡目 2022年 2月~2023 年 1月』
田代智美『朽ちていくわたしたち』
sayakame『港区からサイタマに引っ越した7つの理由』

の4冊を販売。色んな人に立ち寄ってもらい、どの本にも興味を持ってくれる人がいた。4タイトル合計で25冊お買い上げいただけた。

初めての参加・出展なので、どんなもんかわからんし、0冊とか1冊でもおかしくないだろうぐらいに思っていたので、素直に嬉しい。

出展ブース数は700以上で、最後の運営からのアナウンスによると、出店者と来場者合わせて一日で述べ3000人ほどが参加したとのこと。

1ブース平均2人として出店者側が1500人ほどで、純粋なお客さんがそれと同じぐらいきて全部で3000人ぐらいかなーって、開場前に列に並んでいるときにざっくり推論したんだけど、ほぼ計算通りだった。SNSがここまでインフラとして普及する前のインターネットみたいな空気を感じた。平場って感じ。東京の文フリは2000ブースも出るようで、そっちにも出すかはまだ決めていないが、今回の京都ぐらいの規模感が個人的には程よい。

友人たちと河原町で店に入ってお金の計算と打ち上げ。最終の新幹線で東に帰った。

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先週読んだ/読んでいる本たち
夏目漱石『こころ』
マーガレット・アトウッド『侍女の物語』
トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』
大岡信・谷川俊太郎 編『声でたのしむ 美しい日本の詩 近・現代詩篇』
立岩真也『私的所有論』
風間 暁 著, 松本 俊彦・田中 紀子 監『専門家と回復者に聞く 学校で教えてくれない本当の依存症』
徳井 直生『創るためのAI 機械と創造性のはてしない物語』
ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起源論』 
高橋 源一郎『デビュー作を書くための超「小説」教室』

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