10月30日(日)17:00-18:30(日本時間, Zoom使用)に、『バザーリア講演録 自由こそ治療だ!(イタリア精神保健ことはじめ)』の読書会を行います。世界に先駆けて公立精神病院(マニコミオ)を廃止したイタリアで、その運動の立役者となったフランコ・バザーリア氏の晩年の講演録です。
Read more読書会:『なぜふつうに食べられないのか 拒食と過食の文化人類学』9月25日(日)17:00–18:30 @ Zoom
拒食や過食といった「ふつうに食べられない」経験をした6名の女性たちへのインタビューを通して、「摂食障害」という枠組みでくくる医療モデルだけでは見えてこない、食の本質に迫ろうとする磯野真穂氏の著書『なぜふつうに食べられないのか 拒食と過食の文化人類学』を題材に読書会を行います。
Read more読書会:『凜として灯る』8月27日(土)17:00–18:30 @ Zoom
『モナ・リザ展』公開初日、会場で赤いスプレーを噴射して抗議をしたウーマン・リブの運動家・米津知子の足跡を、そして彼女が身を投じた高度経済成長期における日本の障害者運動およびウーマン・リブ運動を辿る、荒井裕樹氏の新著『凛として灯る』の読書会を行います。
Read moreことばを探す、風景を描く - インタビューセッションのご案内
いま感じていること、これまで考えてきたこと、まだ言葉にならないけれどもう少しで触れられそうなもの、向かっているところ、描きたい風景…見えないけど確かに在る、あなたという人の輪郭、世界とのかかわり方を、同じ時間を過ごしながら、問いと対話、ことばを通して、探していくセッションです。
Read more読書会: 『「できる」と「できない」の間の人――脳は時間をさかのぼる』7月31日(日)17:00–18:30 @ Zoom
レビー小体型認知症による脳機能の誤作動を経験し、医学書院『誤作動する脳』を記した樋口直美さんが、「コロナ時間」を過ごすなかでの思考の旅を綴ったエッセイ集『「できる」と「できない」の間の人』の読書会を行います。
Read more医ケアかふぇ vol.1 2022/06/10
医療的ケアを必要とするご本人やご家族、支援に関わる方が集い、日々の生活での困りごとや、経験・アイデアを共有しながら、ざっくばらんにお話する夜会を開きます。
Read more読書会: 『環状島へようこそ トラウマのポリフォニー』 5月15日(日)17:00–18:30 @ Zoom
「トラウマ」を巡る語りや表象を「環状島」というモデルで示した宮地尚子氏(前著に『環状島=トラウマの地政学』)が、その新たな可能性を7人の対話者と共に探究する書籍を読み、このテーマに関心のある有志にて読書会を行います。
Read more読書会: 『「人それぞれ」がさみしい 「やさしく・冷たい」人間関係を考える』 3月20日(日)17:00–18:30 @ Zoom
個々人の違いを尊重する社会になっていくことが、なぜ同時に息苦しさを生むのか。一冊の本を読んで語り合います。
Read moreふたりのふむふむ #4 渡辺龍彦×鈴木悠平 2021/03/28 Sun. 14:00-15:30
毎月一回、閒(あわい)の主宰者・鈴木悠平が、お話したいなーと思った人をお呼びして、ふむふむします。その様子をついでに配信するので、よかったらどうぞ、というゆるい会です。
第4回は、渡辺龍彦さんをお招きします。前職のパイセンです。歳は同じだけど、僕は5年遅れで入社、近い/同じ事業部にいつつも、微妙に担当部署や業務が違うことが多かったり、編集とか出版とか美とか芸術とか、色々と関心が重なりつつも、それぞれ別のこだわりや探究のベクトルを持っていたりで、そうですね、毎日同じチーム一緒に仕事をしていたっていうよりは、お互いの様子が見える範囲で、学びや刺激をもたらしあったり、大丈夫かいと気にかけたり、夕方のオフィスで珈琲片手にくたびれトークしたりしてた間柄です。あ、あと、社長が本を出すってときに一緒にめっちゃがんばりましたね。
龍彦さんが1年先に、そのあとに僕も会社を卒業して独立しました。エイヤ。
彼は、「遊び」にまつわる企画・出版・プロジェクトを専門とするレーベル「遊と暇」を立ち上げ、色々と面白そうなことをやってます。
一番新しい刊行物はこちら、雑誌『Tired Of』創刊号。
「あれからどうですか?」と久しぶりに近況を聞いたり、雑誌の感想を伝えたりしつつ、よもやまふむふむします。
参加方法
①閒のSlackコミュニティに参加している人は、Slack内でURLシェアしますのでそこからどうぞ。
②龍彦さん・鈴木悠平の知人・友人は「聴きたい!」って本人にコンタクトすると、URL送ってもらえると思います。もしくは本人から「聴いて聴いてー!」ってお誘いが来るかもしれません。
③Peatixのチケット(500円)を購入、フォームに情報入力していただければ、そちら宛に配信URLお送りします。
録画アーカイブもあるので、リアルタイムで参加できない人も気軽に連絡orチケット購入してくださいませ。
決済したのにメールが届かないぞーって人は、迷惑メールフォルダとかも見ていただきつつ、Peatixのメッセージボックスか、閒のコンタクトフォームから主催者の鈴木悠平にご連絡ください。 ①②の方も、カンパしたくなったらチケット購入大歓迎です。
売上は手数料を引いて二人で折半。
ふむふむするひと
■渡辺龍彦
遊びの居場所を耕す雑誌『Tired Of』編集長。2019年にレーベル 遊と暇 を設立し、出版やアート関連のプロジェクトをやってます。
■鈴木悠平
文筆家/インターミディエイター®
ひと・もの・ことの閒-あわい-に横たわるなにかを見つめて、掬って、かたちにしたり、しなかったり、誰かに贈ったり、分かち合ったりしています。
Something One
毎回、お声がけした人に「いま、このタイミングで直感的に、シェアしたい本とか映画とか、ものとか場所とか、あったら教えてー」と事前にお願いしてみることにしました。
龍彦さんのSomething Oneは、こちらの草刈り。
「モンブラン 草取り一番百発百中 215MM(清水製作所)」
龍彦さんからの紹介コメントはこちら。
最近庭のある家に引っ越したんすけど、草?雑草がすごくて。草刈りしてもらったんすけど、大家さんが近所のシルバーセンターの人に頼んで入居前に。でもみんな表面だけ刈っちゃって、一週間後引っ越し終わった頃には10cmくらい生えてるからまた草取りしなきゃってことで、今度は根こそぎやらないとってことで買いました。根こそぎとれます。すごいです!オススメ!
僕は今アパート住まいなのですが、庭のある古民家をリノベしたいという夢があるので、その日のために今から注文しました。写真はベランダの人工芝の上でツマが撮ってくれたものです。
読書会: 『パンデミックの倫理学』 3月27日(土)17:00–18:30 @ Zoom
以下の書籍・概要で読書会を開きます。ご興味のある方はご連絡ください。
扱う本:
医療資源が限られている状況下で、誰の治療と予防が優先されるのか? 隔離や移動の制限といった自由の制約はどこまで許されるのか? 国際的な倫理学者で、WHOでパンデミックの倫理指針を考える部会に参加した経験を持つ著者が、新型コロナウイルスの世界的流行を通して表面化した倫理的な問題をどう考えるべきかの筋道を示す。
COVID-19感染拡大下で、私たちがまさに経験しているさまざまな出来事ー陽性時の隔離や入院の対応判断、感染予防のための日常生活や経済への制限、ワクチンの接種順序etc.は、どのような倫理的な指針のもと、判断がなされているのか。あるいは、私たち市民は、それらをどのように捉えたり、態度や意見を表明したりしなかったりすることができるのか。この本を補助線に、一緒に考えてみませんか。
前回の読書会でも挙げましたが、こちらも副読本として良いと思います。ご興味ある方はあわせてどうぞ。
グレッグ・ボグナー 著 , イワオ・ヒロセ 著 , 児玉聡 監訳, 『誰の健康が優先されるのか――医療資源の倫理学』
概要・参加方法は以下の通りです。
日時:
3月27日(土) 17:00-18:30頃(盛り上がったら19:00まで延長)
申込方法:
オンラインビデオ通話ツールの「Zoom」を使って実施します。
参加希望の方は、以下のコンタクトフォームにご連絡ください。
参加・実施スタイル:
・本を読み終わっていても読み終わっていなくてもOK、まったく読んでいなくても参加可
・ただし、発言量の平等性を最優先に置きません。主催者の鈴木悠平が適宜話を振りつつ、銘々に言いたいことを言うスタイル。話が広がったり飛んだりしながら、まとめすぎず、という感じです。
・Zoomは顔出しでもビデオOFFでもどちらでもOK
・口頭発声でも、チャット発言でも、両方使うでも、どんな発言方法でもOK
・聴いているだけでもOK
読書会のグランドルール:
・何を語ってもいい。語らなくてもいい。
・ここでの発言・議論を、参加者個人に対する評価・人格と結び付けない
・自分以外の参加者が語ったことを、本人の同意なく外部に発信・紹介しない
・具体的なエピソードを例示する際に、他者のアウティング・プライバシー侵害・誹謗中傷を行わない
事前準備:
・本を読んで(読めなくても良い)なんとなく考えておく。
・事前に自分の考えや問いをまとめる意味合いでテキストを書いておくのも可(書かなくても良い)
・書いてくれたものの事前共有も大歓迎です。
アクセシビリティについて:
参加にあたって、上記以外でニーズやお困りごと・ご不安な点があれば問い合わせフォームにご記載ください。ご相談内容に応じて、可能な範囲の環境整備を試みます。
例: UDトークでの文字起こしなど
前回の『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』読書会をもとにした、研究員の石田柊さんの記事はこちら。
閒の日々 睦月号
株式会社閒(代表取締役: 鈴木悠平)が行う事業報告や会社づくりのプロセス、閒に集う人たちの語り・営みをご紹介する、「閒の日々 睦月号」をお届けします−−。
▼これからの閒を考える
一月の月例会は「閒の今とこれからを考える」をテーマに、みんなが何を求めているのか、閒でやってみたいことは何か、ダイアログを通して眺めてみる機会となりました。
毎回、同じメンバーが集うわけではないので、お久しぶりな方からも、ぜひやってみたいと思う取り組みが提案されました。
「気になる人の本棚をのぞく企画」「自身の当事者経験(クレプトマニア)について、当事者会や自助グループではない場所で対話してみたい」「図書館の機能や役割を学び、アーカイブすることについて考える」など、各々の経験や気になることから、たくさんの企画が今後も生まれてゆきそうな予感です。
この月報を書いている私は、いろんな人の本棚(棚にのっていなくてもOK)をのぞいて、いろいろお話を聞いてみたいなと目論んでいます。もしも、これを読んでいる方で、本棚をのぞいてほしいという方がいれば、ぜひお声がけください。自薦他薦は問いません。
▼デボラ・ヘルマン『差別はいつ悪質になるのか』読書会&レポート
12月・1月と2回に分けて行ったデボラ・ヘルマン『差別はいつ悪質になるのか』読書会。閒の研究員である石田柊さんが、書籍に書かれたヘルマンの主張と、読書会での対話で挙げられた事例や意見をもとに、記事を書いてくださいました。
「差別をなぜ理論的に考えるのか」
https://awai.jp.net/blog/lab-shuishida-discrimination1
「差別はなぜ悪いのか?その悪さは差別に特有か?」
https://awai.jp.net/blog/lab-shuishida-discrimination2
▼「動く障害者(仮)」連載スタートのお知らせ
車を買って変化したくらげさんの日常を取り上げた企画を2月にスタートします。
車を買うこと、おとなになること、愛する人を運ぶことなどといった視点から出版も見据えて記事が執筆されていく予定ですので、是非、お楽しみに。
[ くらげさんからのコメント ]
閒の皆様、こんにちは。聴覚障害と発達障害(ADHD)の当事者で、会社員をやりつつ物書きをしているくらげと申します。
この度、閒で「動く障害者(仮)」というエッセイを連載することになりました。
障害者のイメージは「動かない・動けない」というイメージが強いと思うのですが、車を購入し「動く障害者」になった私が、運転を通して見えてきた「障害」や「世の中」のことついてつらつらと綴っていく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
閒では、Slackというコミュニケーションツールを使用して、コミュニティ活動を行っています。今年も、少しずつ様々な活動が醸成されていく予定です。気になる方は、コンタクトフォームからお問い合わせください。
▼2月の閒、イベントカレンダー
2月26日(金)21:00-22:30
ふたりのふむふむ#3 YORIKO×鈴木悠平
https://awai.jp.net/blog/fumufumu-03
2月28日(日)17:00-18:30
青山拓央『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』読書会
ふたりのふむふむ #3 YORIKO×鈴木悠平 2021/02/26 Fri. 21:00-22:30
毎月一回、閒(あわい)の主宰者・鈴木悠平が、お話したいなーと思った人をお呼びして、ふむふむします。その様子をついでに配信するので、よかったらどうぞ、というゆるい会です。
第3回は、YORIKOさんをお招きします。10年以上前、学生時代に友人のシェアハウスで会ったのがはじめましてかな。その後、彼女の展示を観に行ったり、こたつに入ってお茶したり、「宇宙CAMP」に参加したり、「アパートメント」に入居してもらったり、はたまた海を越えた異国の地で再会したり、僕が前職で働いていた教室で子どもたちと一緒に草木染めワークショップをやってもらったり、「としまおやこ小学校2019」の国語の先生で呼んでもらったり、折に触れてやんややんやと一緒に楽しい体験をさせてもらいました。
テキストよりも、彼女のサイトで写真をぜひ見てほしい。素敵なの、とっても。
千葉県の廃校で宇宙への想いを馳せる、一夜限りのキャンプイベント「宇宙CAMP」
親子、ときどき同級生。というコンセプトの「おやこ小学校」。僕が国語の先生担当で参加させてもらったのは「としまおやこ小学校2019」
ウェブマガジン「アパートメント」にも入居してもらいました。
それから、僕がいま一番気になってて、話をきいてみたいなと思っているのはこちら。
想造楽工(そうぞうがっこう)とは、
障害のある方々にイラストレーター(商業美術家)として絵を描いてもらい、
デザインと組み合わせて商業に展開させる事業です。
のびのびとした豊かな世界観を身の回りの風景に落とし込み、
新たな価値創造に向けてたくさんの楽しい作品を生み出していきます。
一人ひとりと自然体でかかわりあって、それでいていつも全力の一生懸命で、気づいたらにぎわいと喜びあふれる場が生まれている。そして、彼女と関わったみんながちょっぴりほっこり幸せな気持ちになる。僕にとってのYORIKOさんはそんな人。
ふむふむするのが楽しみです。
参加方法
①閒のSlackコミュニティに参加している人は、Slack内でURLシェアしますのでそこからどうぞ。
②YORIKOさん・鈴木悠平の知人・友人は「聴きたい!」って本人にコンタクトすると、URL送ってもらえると思います。もしくは本人から「聴いて聴いてー!」ってお誘いが来るかもしれません。
③Peatixのチケット(500円)を購入、フォームに情報入力していただければ、そちら宛に配信URLお送りします。
録画アーカイブもあるので、リアルタイムで参加できない人も気軽に連絡orチケット購入してくださいませ。
決済したのにメールが届かないぞーって人は、迷惑メールフォルダとかも見ていただきつつ、Peatixのメッセージボックスか、閒のコンタクトフォームから主催者の鈴木悠平にご連絡ください。 ①②の方も、カンパしたくなったらチケット購入大歓迎です。
売上は手数料を引いて二人で折半。
ふむふむするひと
■YORIKO
株式会社ニューモア代表。「多世代・多業種の協働」をモットーに各地でデザイン・アートプロジェクトを展開。2020年9月、障害を持つ人々をイラストレーターとして迎え商業に展開するデザインチーム「想造楽工(そうぞうがっこう)」を立ち上げる。
■鈴木悠平
文筆家/インターミディエイター®
ひと・もの・ことの閒-あわい-に横たわるなにかを見つめて、掬って、かたちにしたり、しなかったり、誰かに贈ったり、分かち合ったりしています。
Something One
毎回、お声がけした人に「いま、このタイミングで直感的に、シェアしたい本とか映画とか、ものとか場所とか、あったら教えてー」と事前にお願いしてみることにしました。
YORIKOさんのSomething Oneは、こちらの本。
たまたま写真を見て惹かれて知った、幡野 広志さんという写真家さん。三年前に血液ガンを患ったことを公表し、大勢の人々からSNS上で人生のお悩み相談を受けるようになってその返答をまとめた本なのですが、ひとつ読んで文章にぐいっと引き込まれて購入しました。嘘をつかない、正直で厳しく、でもユーモアと深い優しさが滲んでいるというか。こういう言葉を贈れる人がいるんだ、すごいなあと心底びっくりしました。八王子にお住まいだそうで、ばったりお会いできないかといつもソワソワしてます。
僕もこれから読みます。当日の配信で、話題に出るかもしれないし、出ないかもしれない。
みなさんもよかったらどうぞ。
読書会: 『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』 2月28日(日)17:00-18:30@Zoom
以下の書籍・概要で読書会を開きます。ご興味のある方はご連絡ください。
扱う本:
幸福とは何か。
いかにして幸福になるか。
そして、なぜ幸福になるべきか。幸福とは何かを、ただ一つの答えがないことを含めて、
読者とともに考えていく本。
お仕着せの幸福論に、満足できなかった方に。[出版社より]
■本書は以下のように語り起こされます。
「「幸福とは何か」という問いへの答えは、それがどんな答えであろうと反発を受けることが避けられません。断定的な答えはもちろん、幸福とは人それぞれのものだといった答えでさえ、批判を避けられないのです。
その理由は、「幸福」という言葉が多義的でありながら、他方でその多義性を自ら打ち消し、私たちを均質化しようとする奇妙な力をもっているからです。」
■幸福という言葉を使わなくても、「いかに生きるか」「今後どのように生きていけばよいか」、と思い悩むのは、青春期に限らず、誰にとっても親しい経験です。
■巷にあふれる「幸福論」は、どこか得々として、幸福やその処方箋を語ります。その自信に満ちた語り口にもう一つ説得されない、信じがたい、という人はありませんか。
■宗教も心理学も脳科学も、あの手この手で「幸福」を語ります。しかし、説得されない、それでもなお幸福について考えてみたい、そういう人は多数いらっしゃるでしょう。
■本書は、真に哲学的な、期待を裏切らない、熟読に耐える幸福論です。
■幸福を論じる三つのポイント、「幸福とは何か?」「いかにして幸福になるか?」「なぜ幸福になるべきか?」──これらを丁寧に論じていきます。
■永井均氏門下であり、著書『分析哲学講義』や大森荘蔵『物と心』文庫解説に見られる明晰な文章とシャープな読解で知られる著者は、今後の日本の哲学界を担う注目の存在です。
■本書は幸福について、哲学の立場から論じる本であり、幸福とは何かを──なぜその問いに十全な答えがないのかを──読者とともに考えていく論考です。
■議論はあくまで平易に、また、以下の著作(*)を縦横に論じ、哲学ならではの冷静さを保ちながら、読者が「幸福」という概念をめぐる落とし穴に気づくよう、確かな手掛かりを与えます。
■生きることの目標は、「賞賛されるべき人生ではなく、祝福されるべき人生を生きる」ことです。
心理学や公衆衛生などの方面から、QoLとかウェルビーイングとか主観的幸福度といった形で、幸福を定義したり評価したりする試みについてはそこそこに触れる機会が多かったのですが、「そもそも幸福とは何か?」という問いに対して、哲学ではこれまで、そして現在どのように考えられ、語られているのだろうかということが気になりました。一緒に読書会を企画している石田柊さんに相談したところ、いくつかの本を紹介してもらい、その中からえいやで決めました。
参考までに、他にご紹介いただいた書籍もここに並べておきます。
森村進 著, 『幸福とは何か? 思考実験で学ぶ倫理学入門』
経済協力開発機構(OECD) 編著, 桑原進 監訳, 高橋しのぶ 訳, 『主観的幸福を測る――OECDガイドライン』
グレッグ・ボグナー 著 , イワオ・ヒロセ 著 , 児玉聡 監訳, 『誰の健康が優先されるのか――医療資源の倫理学』
概要・参加方法は以下の通りです。
日時:
2月28日(日) 17:00-18:30頃(盛り上がったら19:00まで延長)
申込方法:
オンラインビデオ通話ツールの「Zoom」を使って実施します。
参加希望の方は、以下のコンタクトフォームにご連絡ください。
参加・実施スタイル:
・本を読み終わっていても読み終わっていなくてもOK、まったく読んでいなくても参加可
・ただし、発言量の平等性を最優先に置きません。主催者の鈴木悠平が適宜話を振りつつ、銘々に言いたいことを言うスタイル。話が広がったり飛んだりしながら、まとめすぎず、という感じです。
・Zoomは顔出しでもビデオOFFでもどちらでもOK
・口頭発声でも、チャット発言でも、両方使うでも、どんな発言方法でもOK
・聴いているだけでもOK
読書会のグランドルール:
・何を語ってもいい。語らなくてもいい。
・ここでの発言・議論を、参加者個人に対する評価・人格と結び付けない
・自分以外の参加者が語ったことを、本人の同意なく外部に発信・紹介しない
・具体的なエピソードを例示する際に、他者のアウティング・プライバシー侵害・誹謗中傷を行わない
事前準備:
・本を読んで(読めなくても良い)なんとなく考えておく。
・事前に自分の考えや問いをまとめる意味合いでテキストを書いておくのも可(書かなくても良い)
・書いてくれたものの事前共有も大歓迎です。
アクセシビリティについて:
参加にあたって、上記以外でニーズやお困りごと・ご不安な点があれば問い合わせフォームにご記載ください。ご相談内容に応じて、可能な範囲の環境整備を試みます。
例: UDトークでの文字起こしなど
読書会: 『差別はいつ悪質になるのか』 1月31日(日)17:00-18:30@Zoom
以下の書籍・概要で読書会を開きます。昨年12月に実施した読書会の第2回となりますが、今回からの参加も大歓迎です。ご興味のある方はご連絡ください。
「差別はよくない」ということはよく言われるし、総論として合意する人も多いでしょう。ジェンダー、人種、障害etc.さまざまな特徴と関連して「それは差別だ」という問題提起、議論がなされたり、炎上したりといったことは、日々さまざまな場面で起きています。実際に、悪質である、問題であると思われる出来事ももちろんあります。
差別と思われる行為に対して「おかしいよ」「許せない」「信じられない」と怒りや憤りを感じること、その行為に関係した人物に抗議・非難・批判を行うこと。そうした一人ひとりの感情や行動自体を否定したいわけではありません。しかしそれが、どのような理由によって「悪質な差別」であると判断できるのかは、一つひとつ丁寧に吟味されているとは言い難いように思います。
差別とはなにか、それがなぜ、いつ、どのように、悪質であるのかについて、具体的に「考える」ということを目的に本書を取り上げます。
私たちは人々の間にある特徴──人種、性別、容姿、能力、年齢その他の特性──に基づいて区別を付けるが、この区別が「悪質な差別」になるのはなぜか。人を貶価する行為に悪質な差別の不当さがある。その悪質さの根拠を本書は問い、差別の一般理論を展開する。私たちは「差別」という言葉によって本当のところ何を理解しているのか、その行為の何を問題にして道徳的に評価しているのか、そしてその評価の根拠は何か。哲学的差別論の必読書。
前回は4・5・6章を扱いました。ヘルマン以外の論者がどのように差別を定義しているかに対する批判的検討を行った章であり、具体例も豊富で、こちらから始めた方が入りやすいだろうということで。
さて今回は、第1部の1章・2章(=ヘルマンの議論の本丸)を読みます。余裕がある方は3章もどうぞ。
読書会を一緒に企画している石田柊さんから、日本語で読めるよくまとまった論文を共有してもらいました。こっちだけ読んでも要点はつかめると思います。たぶん。とのことです。
http://rci.nanzan-u.ac.jp/ISE/ja/publication/se29/29-08hotta.pdf
日時:
1月31日(日) 17:00-18:30頃(盛り上がったら19:00まで延長)
申込方法:
オンラインビデオ通話ツールの「Zoom」を使って実施します。
参加希望の方は、以下のコンタクトフォームにご連絡ください。
参加・実施スタイル:
・本を読み終わっていても読み終わっていなくてもOK、まったく読んでいなくても参加可
・ただし、発言量の平等性を最優先に置きません。主催者の鈴木悠平が適宜話を振りつつ、銘々に言いたいことを言うスタイル。話が広がったり飛んだりしながら、まとめすぎず、という感じです。
・Zoomは顔出しでもビデオOFFでもどちらでもOK
・口頭発生でもチャット発言でも両方でもどちらでもOK
・聴いてるだけでもOK
読書会のグランドルール:
・何を語ってもいい。語らなくてもいい。
・ここでの発言・議論を、参加者個人に対する評価・人格と結び付けない
・自分以外の参加者が語ったことを、本人の同意なく外部に発信・紹介しない
・具体的なエピソードを例示する際に、他者のアウティング・プライバシー侵害・誹謗中傷を行わない
事前準備:
・本を読んで(読めなくても良い)なんとなく考えておく。
※今回は、1・2章を扱いますので、これらの章を優先して読んでください。
・事前に自分の考えや問いをまとめる意味合いでテキストを書いておくのも可(書かなくても良い)
・書いてくれたものの事前共有も大歓迎です。
アクセシビリティについて:
参加にあたって、上記以外でニーズやお困りごと・ご不安な点があれば問い合わせフォームにご記載ください。ご相談内容に応じて、可能な範囲の環境整備を試みます。
例: UDトークでの文字起こしなど
閒の日々 師走号
株式会社閒(代表取締役: 鈴木悠平)が行う事業報告や会社づくりのプロセス、閒に集う人たちの語り・営みをご紹介する、「閒の日々 師走号」をお届けします−−。
▼2020年、変わらなかったことを振り返る。
十二月の月例会は「変わらなかったこと、変えなかったこと」を出発点に、1年間を振り返る時間となりました。
メンバーからは、「痩せない」「瞑想」「働き方」「たばこ」「家族」「ルールのない日記」などなど、激動のなかで、変わらずたいせつにしてきたことや、やっぱり変えられないこともあったねという話をしました。
案外、変わったことや挑戦できたことは振り返るけれど、反対に変わらなかったことに目を向ける機会は案外少ないのではないでしょうか。
▼読書会がぽつぽつと−−。
基本的に、閒の読書会は、本を読んだ人はもちろん、全く読んでいなくても参加OKです。
また、参加者一人ひとりが安心・安全に、またそれぞれの特性に合った方法でアクセスできるよう、以下のようなグランドルールを共有しています。
・何を語ってもいい。語らなくてもいい。
・ここでの発言・議論を、参加者個人に対する評価・人格と結び付けない
・自分以外の参加者が語ったことを、本人の同意なく外部に発信・紹介しない
・具体的なエピソードを例示する際に、他者のアウティング・プライバシー侵害・誹謗中傷を行わない
・Zoomは顔出しでもビデオOFFでもどちらでもOK
・口頭発生でもチャット発言でも両方でもどちらでもOK
・聴いてるだけでもOK
・途中入退出OK
+『差別はいつ悪質になるのか』デボラ・ヘルマン
「差別はよくない」ということはよく言われるし、総論として合意する人も多いでしょう。ジェンダー、人種、障害etc.さまざまな特徴と関連して「それは差別だ」という問題提起、議論がなされたり、炎上したりといったことは、日々さまざまな場面で起きています。実際に、悪質である、問題であると思われる出来事ももちろんあります。
差別と思われる行為に対して「おかしいよ」「許せない」「信じられない」と怒りや憤りを感じること、その行為に関係した人物に抗議・非難・批判を行うこと。そうした一人ひとりの感情や行動自体を否定したいわけではありません。しかしそれが、どのような理由によって「悪質な差別」であると判断できるのかは、一つひとつ丁寧に吟味されているとは言い難いように思います。
差別とはなにか、それがなぜ、いつ、どのように、悪質であるのかについて、具体的に「考える」ということを目的に本書を取り上げました。
※こちらは、来月も1月31日に開催予定です。また、読書会のレポートも近日公開予定です。
+『ゲンロン戦記』東浩紀
友人たちと『ゲンロン戦記』を読んで語る会をした。ほんとに涙なしには読めない本である。会社の本体は事務だと言い切る東さん。人はすぐ「アベンジャーズ」的なスーパースター集団をつくりたがるんだけど、アベンジャーズは棚つくったり領収書をファイリングしたりしないんだ…
— 鈴木悠平 (@YuheiSUZUKI) December 29, 2020
▼「出会いを遊ぶ」やってみました。
先月の月報でもお伝えしていた二人お茶会の企画、「出会いを遊ぶ」が開催されました。
記念すべき初回は、俳優の文目ゆかりさんと、シーシャ好きの私。
当日の様子はこちら(https://awai.jp.net/blog/shall-we-meet1)からご覧いただけます。示し合わせたわけではないのに、お互いの視点から書いた小説のようになっている点も楽しんで読んでいただけると幸いです。
閒では、Slackというコミュニケーションツールを使用して、コミュニティ活動を行っています。来年も、少しずつ様々な活動が醸成されていく予定です。気になる方は、コンタクトフォームからお問い合わせください。
▼お知らせ
2021/01/22 ふたりのふむふむ #2 押田一平×鈴木悠平 押田一平さんをゲストにZoom配信します。
2020/10/16-2021/03/07 「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」に、清水淳子さんとのユニットで参加作家として出展しています。