閒(あわい)の住人が、今週観た/聴いた/読んだ/食べたものなどを、本人の紹介コメント付きでいくつか選出してご紹介します。
■食べたもの:エビカツ丼
エビカツ丼。前日に夫が出社、かつ歓送迎会もあり、美味しいものを俺だけが食べるのは悪いということで、翌日にエビカツ丼をウーバーイーツでご馳走してくれた。ボリューミーで結局2人で食べた。外食がなかなか難しい私には嬉しいご褒美。
さとみさんより
聴いたもの:「音楽家 青葉市子さんを迎えてスリープオーバー」
青葉市子さんがゲストで出演したラジオを聴いている。彼女の声は"人のもの"に聴こえない。僕は節操なくどんな概念や領域にも土足で踏み込んでいくところがあるけれど、この人の世界だけは、美し過ぎて、怖くて怖くて、憧れを抱きながら領域の中で立ち尽くしている。あるいはなんだろう。この人の世界では、"浸かる"ことしか出来ない。中に足を踏み入れたら、踊ったり遊んだり言葉を弄んだりすることもなく、ただ身体を横たえて、浸かっているような。そんな、満たされるような感覚がある。そのままゆっくり、死んでしまいたいような。
もときさんより
観たもの:@kantaさんの夏を感じるダンス(tiktok)
ダンスがもうめちゃくちゃかっこよくて、tiktokでも「kantaくんの振付け踊ったよ」みたいな投稿をみかける。そのダンス、手足の先まで、全身の緩急が最高。そして何よりも身体中がめちゃくちゃ楽しそうだ。それは多分、顔面のコントロールの賜物!?(この際、顔が良いのは一旦おいておいたとして笑)表情の魅せ方がめちゃくちゃ凄い。表情や笑顔が自然さの延長上で巧みに演出されていて、惹き込まれる。lockin'のダンサーさんがコミカルな、パントマイムやピエロのような笑顔を使いこなすけれど、それともまた違う、自然さの延長線上。それによって、全身が溌剌とした演舞に決まる。と思った。ずっと観てたい。
しょーいちさんより
よんだもの:八木重吉「雨」
「雨」
雨のおとがきこえる 雨がふっていたのだ
あのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう
雨があがるようにしずかに死んでゆこう
八木重吉詩集『八木重吉詩集』1942年
先週の「今週のほにゃらら」で紹介された『みぎわに立って』に引用されている詩で、八木重吉の詩とは初めて出会ったけれど、心から素敵だなと思った。こんなに短いなかに、やさしくしずかな言葉のなかに、作者の生きる哲学というのか、心に深く誓った決め事を感じる。そしてつい読者が我が身を振り返ってしまう力も持っている詩だと思う。
もえさんより