てんやの天丼

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今朝、訪問販売があってさ。寝起きで頭働いてないし、表情見れば成約しないって分かるだろうに、妙な粘りを見せてくる恰幅の良いおねえさんで、身体に優しい牛乳とか売ってくる前にあなたの優しさをくださいよ勘弁してくださいよ。と思った。

人と会う用事がいくつか入っていたので、着替えて出かけた。

人と会った。仕事の話をした。
人と会った。仕事の話をした。
人と会った。仕事の話をした。

報告をして、事実確認をして、だれがいつ何をやるかを決めて。
だいたいのことはそうやって冷静に粛々と進める以外にないのであって、今日もご多分に漏れずそういうことだったのだけど。
もやっとしたことがあったので、ちょっと、言葉に、出した。

肝心のところで吃る。

それぞれの人たちがそれぞれのところで大変なこと日々いっぱい抱えてるんだろうな、ということを踏まえてブレーキをかけてもやっぱりもやっとがもやっとしたままもやっと出てきた。

肝心のところで吃る。
 

家に帰ることにした。
電車に乗った。いくぶん冷静になって。勉強になったな、と。反芻した。 
 
 
阿佐ヶ谷に帰ってきて駅前のスタバでひとしきり作業をした。それでもやっぱりどうにも元気がでないので、「あぁ、今日はほっとする場所でほっとするものを食べないとだめだ」と考え立ち、高円寺にある知り合いのカフェでビーフストロガノフを食べることにした。歩いて15分ぐらい。休みの日だった。もうラーメンでいいやという気分になったけど、高円寺のラーメン事情に詳しいわけでもなく、「高円寺 ラーメン」と検索してもろくすっぽテンションが上がらず、きっと半ラーメンだって食いきれないだろうというぐらいろくすっぽテンションが上がらず、最近の不摂生もあるので、やっぱり今日は家で自炊しようと考え、高円寺駅から電車に乗り、あやうく新宿方面に連れ戻されるところ、ドアが閉まるギリギリで気づいて外に飛び出し、阿佐ヶ谷駅に降りてとぼとぼと歩き出して、結局駅北口ロータリーにあるてんやに入った。

てんや。何の変哲もない。てんや。
駅を降りればすぐ目に入る黄色い看板。
座れば3分であたたかいものが食べられる安心感といったらない。

隣のバーガーキングには入ったことがない。
バーガーキングには良い思い出がないからだ。

毎月18日の「てんやの日」には390円の「サンキュー天丼」が食べられるのだけど、500円だって今の僕には十分サンキューだ。テーブルの上には、子持ち白魚と活〆穴子の早春天丼(税別769円税込み830円)の写真があったのだけど、今の僕には穴子がなくたって普通の天丼と普通のお味噌汁とあったかいお茶があればサンキューだ。

てんや。何の変哲もない。てんや。
てんやの天丼。天丼美味しい。

食べてから家に帰った。
 
 
 
そういえば今朝、訪問販売があってさ。寝起きで頭働いてないし、表情見れば成約しないって分かるだろうに、妙な粘りを見せてくる恰幅の良いおねえさんで、身体に優しい牛乳とか売ってくる前にあなたの優しさをくださいよ勘弁してくださいよと思ったのだけど。

あの人も、明るい笑顔と、よく通る声と、粘りの営業トークを武器に、お宅訪問を繰り返しながらも、たくさん断られて、たまに成約して、たくさん断られて、で、やっぱりちょっと、落ち込むこともあるのだろうか。

きっとあるのだろう。それでもまた翌日も翌々日もお宅訪問を繰り返すのだろう。

身体に優しい牛乳、売れると良いですね。

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