足りないものを埋めていく

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年末年始はパリで過ごし、その後ちょっとばかし実家に顔を出し、もろもろのお話を済ませ、東京に帰ってきた。
12月はずいぶん弱っていたが、仕事を離れてリフレッシュできた。
旅の道中、去年1年の働き方を振り返った内容をここに残しておく。

1. 2015年、総括

変化の激しい一年だった。

振り返るとだいたい四半期ごとに異動や新規プロジェクトや兼務案件が発生しており、季節ごとにやるべきことや立ち回りが次々と変化していった。
一つ一つにオーナーシップを持ちながら推進していき、なんとか走り切った感はあるが、年末にはずいぶん疲弊してしまっていた。見通しが立てにくい中で自分なりにリズムをつくり、目標を見失わずに働き続けることの難しさを感じた一年たった。

おそらく評価されたポイントとしては、意思を持って自ら推進していく姿勢と、目標やストーリーを言語化し、周りに伝え巻き込んでいく点だと思う。
担当プロジェクトが社のなかでも少し特殊で新しい位置づけのものであったため、前例が無いなかでもまず動いて考えてみるという瞬発力が重要であったし、社内外や部署横断的なプロジェクトチームを運営する必要があったため、年齢や経験を省みずズカズカぶつかっていったことが功を奏したのだろう。

一方、それぞれのプロジェクトにおいて、一人ひとりが自ら意思を持って自律自走できるまでのチームビルディングやエンパワメントが出来ていたかというと怪しい。メンバー全員に明確なゴール像が浸透している状態までは少し届かず、個人の資質や経験に依存していた部分がある。

また、プロジェクトを進める上でのアイデアや方法論のクリエイティビティはまだまだ足りないと感じた。
“最善”を追求する、というのは、現状手持ちの布陣・資源内でどうにかやりくりすることではなく、足りないリソースがあれば短期間でも外部から引っ張ってこられないかということまで考えて実行し切ることである。目的指向でより柔軟かつ迅速に考え行動できるようになることが重要だ。

全体を振り返るとこんなところだが、上記のような反省が生まれたのは、そもそもの自分の働き方に問題があるのだ。そこを振り返らねばなるまい。

2. 働き方について

去年の働き方はどうだったか。担当業務そのものの性質、担当業務に対する自分の役割や仕事の進め方、大元となる自分自身の特性・スキルセット、それぞれの観点から振り返る。

まず担当業務の性質について。

既存の継続展開事業ではなく、単年度プロジェクトであったことが大きい。そのため、ヒエラルキー不在のチーム型組織で働くことになった。チーム型組織は、それぞれの役割と目標が明確になり、相互理解が進めば力を発揮する。年末にかけて、それぞれのプロジェクトがようやくいいペースで走れるようになってきたと思う。一方、それぞれが普段は別々の部署にいてプロジェクトを兼務しているという体制のため、それぞれのスケジュールや業務量の調整管理が難しい。また、継続発展を前提とした事業ではなく、社会貢献性や研究を主眼においた販管部門のプロジェクトであったため、人員・予算の投下に限界があり、拡大再生産をなかなか考えにくい状況ではあった。その分、収益性より社会的インパクトを追求できる仕事であったとは思う。

次に、自分の仕事のやり方はどうだったか。

やはり散逸的だったと思う。複数の研究プロジェクトのディレクションをする必要があったこと、うち1つは通年で、その他も部分的にはプレーヤーとして自分がけっこう稼働する必要があったこと、研究を進めていくうえでのそもそもの新規組織の体制づくりも急ピッチで進めたこと、使う筋肉の違う仕事=新卒採用活動とも部分兼務だったことなど……色々重なって目先の対応に追われっぱなしだった。新しいことを立ち上げる際は、自らの意思で強く推進できることがやりがいではあるが、裏を返せばビジョンや方向性を明確に共有できなければチーム全体の足を止めてしまうという責任の重さも強く自覚するべきだ。走りながら得たノウハウを時間差で別プロジェクトに適用し、チーム体制もだんだん整い、で後半だいぶ安定してきたが、やはり自分自身に余裕がなければ、周りにも良い作用を及ぼせない。プロジェクトごとの業務時間の使い分け、遠くを見据えて熟考する時間と短期業務を処理する時間のメリハリなど、まだまだ下手くそで非効率だったなーとは思う。

自分自身の特性・スキルセットについて。

中途半端な要領の良さが災いしてか、ビジネスの基礎体力・技術の習得と実践の走り込みが徹底的に足りないと感じた。同時処理は得意だが選択と集中が苦手、ビッグピクチャーとディテールを往復して繋げ積み上げていく作業が甘い、ストーリーの言語化は得意だが、それを短期・細部の数値や個々人の行動指針に落とし込めていない、業務を自分で抱え込んでなんとかしようとするため波及・加速が遅い……などなど。入社1年目に現場スタッフとして働いたあと、マネジメント経験の積み上げが無いまま急に2年目で特殊なプロジェクトの担当になったわけだが、なまじっか入社前の細かな仕事経験もあってなんとか自己流で乗り切ってしまった感がある。事業を創り、育てていくとはどういうことか、そのプロセスでチームをつくり、人が育っていくとはどういうことか。基本に立ち返って学習と実践を重ねていかなければそろそろ頭打ちだなと思う。
 
 
3. 2016年のこと

反省点も多々あるが、ゼロから新しいことに挑戦する、今までになかった視点や方法を組織や社会に投げ込んでいくということは、非常にやりがいのある仕事だ。ただし、現状は機会と予算があるから「やらせてもらっている」に過ぎない。継続発展的に新しい挑戦を続けていくためには、自ら機会と資源をつくっていかねばならない。

細かな業務や目標は、勤め人なので一人だけで決める話ではないが、やはり今年は「事業をつくる」ということにしっかりコミットしていきたいと思う。単年度プロジェクトを予算内で回すだけで満足するのではなく、より遠く、より大きなインパクトを出すためにどこに何を投資するか、そのために人やお金や情報をどう集めてくるか、積み上げ型の思考と実践と巻き込みが出来る人間に成長していきたい。

また、余暇時間の使い方としては、自己投資を最大限に行うことにする。手持ちの貯金でさばける雑事にかかずらわない。出来る/出来ないではなく、そこに新しく困難な挑戦があるかどうかで判断する。自分の力を高めていくことが、結果、他者貢献に繋がる。今はそういうステージだと思う。

いかにして最先端の思考と実践にふれられるか
いかにして社会課題、困難の実相にふれられるか
社会や企業の理想像を描けるよう、いかに視座と見識を磨いていくか
アイデアと課題をかけあわせていかに”事業”を形にできるか
いかに思いを伝播させ、意思と力のある仲間を集めるか

足りないものを一つ一つ埋めていけるように、
とにかく地道に、積み上げていく一年としたい。

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