Monthly Archives: November 2012

Diary: 11/20/2012 Tue.

After the classes in the morning, I went down to Chelsea, to see one Japanese photographer’s exhibition. It’s still Tuesday, but the train was more crowded than usual. Some of them had luggage with them, and I guessed they took off a few days earlier before the Thanks Giving holiday to go back to their home. One of them was with his pet, french bulldog, and she showed us her head from his bag. I and other two passengers around him, the owner of the french bulldog and asked about her, and then chatted for a while. Actually she was so cute and I really enjoyed the time with them, but at the same time, I found, I’ve been accustomed with the way of communicating with others, here in NY. It’s slightly different from that of us Japanese. In Tokyo, we don’t talk with ‘strangers’ so casually at the train or some other public places. This difference may come from the difference of our idea about the ‘public.’ For New Yorkers, public places may be open to ‘everyone,’ where are supposed to be built by themselves, while for Japanese, public places are for ‘no one,’ or owned by someone other than us. We are not supposed to ‘disturb’ the public place such as train, by chatting or laughing with others. It’s not ‘good’ or ‘bad’ matter. It’s just a difference of culture, and their behaviors in public spaces represent only one aspect of each culture. But for me, it is interesting, and somewhat ‘good’ experience to have a sense of being here in NY.

火曜日だが早くも電車がいつもより混んでいた。Thanks Givingの木曜日より少し早めに休みをとって帰省する人たちだろう。ほどほどの大きさのスーツケースや旅行かばんを持っている乗客がそこそこいた。うちの一人が、かわいいフレンチ・ブルドッグをショルダーバッグに入れて連れ歩いていて、バッグのファスナー部分から愛嬌のある顔がひょこりと飛び出てきた。「可愛いですね」なんて言って、僕とあと2人、彼の周りにいた乗客で愛犬を囲んでしばし談笑する。こういう場面に出くわす度に、「あ、ここはニューヨークだな。」なんて感じたりして、そこにだんだんと馴染んでいっている自分を発見する。東京もニューヨークも都会だから、生活の便という意味ではそんなに変わらないのだけど、公共空間でのコミュニケーションは、だいぶ違うものがある。この街の人は、それぞれがてんでバラバラ自由に過ごしていて、でもそれでいて他人に完全に無関心でもなくて、刹那の交わりを楽しむ心の余裕がある。それは深みのある長期的な関係とは別種のものだけど、そういう軽やかなやさしさが街全体に染み渡っていることが、この街の明るさを形作っている一つの要素なんじゃないかと思う。

Diary: 11/8/2012 Thu.

Winter has come! When I got out of the building after the morning class, I found it is snowing. Soon it became the heavy storm. My umbrella was broken. Many people seemed surprised and feeling terrible. But…though it may sound strange, I felt excited. Feeling of changing the season gave me realized the natural thing, time passes and nothing continue forever. I still have heaby exams and homework on Thursday and Friday, but I can believe it will end soon…

雪が降った。こっちに来て初めてだ。季節は変わる。時間は流れる。ほっとした。

今日もほとんど休みなく朝から朝まで。水曜日は授業が多いのだが、それが終わったあと自宅自主受験の形(台風で振替になったため)の試験を解き、宿題を済ませた。その後、木曜日のランチタイムで話す予定のプレゼン資料づくりと練習をしたらもうこんな時間になった。今週はとてもヘビーだが、不思議と集中力と体力が続いている。やれば出来るものだ。自分の力を信じよう。怠惰を乗り越えよう。何より、自分を信じてくれている人を信じよう。

Diary: 11/6/2012 Tue.

Today is the national election day, and our school is closed. Obama won the election. But unfortunately I didn’t have time and capacity to enjoy watching TV or going to party because of homework and exam study. I stayed at library all day long. However, I don’t feel sorry not to be involved in the excitement of the election. Even though it is publicly, politically socially and historically important event, doing what I should do today is also important for ‘me.’ Well, exam is coming, but it’s not special. I just do my best every day, and results will come later.

大統領選のため学校は休み。課題と試験勉強で余裕がなくて、テレビを見たりパーティーに参加したりはできなかったけど、それを残念には思わない。社会的には大変重要な選挙なのだろうけど、今日この日やるべきことをやり、一日を全力で生き切ることが、僕自身にとってはその大きな社会に劣ることなく、重要なことなんだ。

実際のところ今日やるつもりだった勉強の範囲ほどは進まなかった。明日もうちょっと頑張らなきゃ。あと、今このブログを書いているのは早朝4時半だけど、寝る時間を少なくして補填している。木曜日のランチタイムに、東北、石巻・牡鹿でのプロジェクトを紹介する機会をいただいていて、一日の大半がそれのプレゼン資料作成と、それから、恋人とのスカイプで過ぎたのだ。でもそれは、僕にとってもっと優先度の高い、大切な時間の使い方だから、仕方ない。

とっても大切なメールが、不具合で届いていなかったということが判明。お互い誤解していたのが解けたのだけど、どうにもやるせない。文明を過信し過ぎてはならんなぁ。こういうアクシデントも織り込み済みで、心を通わせていくためには、ゆっくりじっくり相手の声をきくことが必要だ。

出逢いや変化を、偶然と必然どちらだととらえるのかって話がある。事実じゃなくて、態度とか信念の問題として。だからあまり厳密な理論の話じゃないよ、これ。最近は、偶然と必然は表裏一体の関係にあって、実態は同じじゃないのかと感じている。生まれてからその人に出逢うまで、あるいは自分が大きく変わる劇的な場面や経験に出くわすまで、一瞬一瞬が偶然のサイコロ投下の繰り返し。無限に広がる選択肢と道筋のなかから、それぞれが結局一つだけのパターンを辿ってこの世を過ごしている。そんな偶然の積み重ねの重なり同士が出逢って交わるということは、確率で言えば恐ろしく小さな数字になるだろう。だからそれはものすごい偶然だ、とも考えられるのだけど、そんな針の穴を通すような道筋が交わるなんて、運命としか言えないだろう、と裏側から考えることも出来る。だから、捉え方の違いだけ、とも言えるだろう。

ただ世の中には、時たま特別な力や先見性を持っている人がいて、そんな人は「出逢うこと、交わることは運命として分かっていた」などと言うこともある。僕には分からないけど、そういう人達からしたら、そちらが真なのかもしれない。ただやはりそう言われても、僕にとってはどちらでも良いというか、未だその出逢いを偶然と捉えるか、必然と捉えるか、認識の自由を担保されている。事実ではなくて態度の問題として考えれば、僕がどう納得するか、の話だから。

その話で言うと僕は、やっぱり偶然というものに感謝したい。先のことが分からないごく普通の人間にとっては、あらゆる未知に対して自分の心と身体と頭でもって、出来うる限りの準備・研鑽を重ねながら日々を過ごす以外には出来ることはない。その人にとっては「結果」や「運命」は実際にやってくるまで「見えない」から。でも、たとえその結果が、「マクトゥーブ」ーすでに書かれていたことだとしても、ただ何も考えずにやってくるのを待つよりは、日々余念なく準備を積み重ねた上でその時を受け止める方が、本人にとってはずっと価値があることだ。
道の途上では無駄な努力や判断の誤りもあるだろう(あるいはそういう過ちすらも織り込み済みの運命と申されるか)が、偶然の積み重ねのように見えるその道筋が、プロセスこそが、僕にとってはこの上なく愛おしい。

運命の女神フォルトゥーナに相対するは、人間のヴィルトゥ。

Diary: 11/5/2012 Mon.

The most toughest week after starting the semester at Mailman. Due to the Hurricane, we have 5 homework and 2 exams this week! Exams are on Wednesday and Friday, but we are also extremely busy with other day for the preparation of the exams and heavy homeworks. However, I must not give up. I must not be panic. Though getting nervous feeling, have a cool mind that seek the best way of using my time. Today, we finished two of the homeworks. It makes me a little relieved. Tomorrow the school is closed because of the national election day. I have to work on exam study all day long.

朝、冬の冷たい空気が肌を刺す。ひんやりとして、寒いけど、気持ち良い。身と心が引き締まる。それから、今日はいい天気で、青空が綺麗だった。

ハリケーンの影響で、試験が2つに宿題が5つ同じ週に入るという、今までで一番大変な状況になっている。正気の沙汰と思えない分量だまた、自分が苦手な科目であるUS health systemsの試験はエッセイ形式で非常に難しいものになるという。が、なんとか乗り切るしかない。ヤケになったらその時点で負けだ。課題や試験ごとに、範囲や難易度も違い、それによって自分がかけるべき時間も費用対効果も変わってくる。冷静に優先順位を見極めなければならない。パーフェクトに全て満点というわけにはいくまい。サバイバルモードで乗り切ろう。今日は宿題が2つ終わったので少しだけ気が楽になった。一日一日が大切だ。明日は大統領選挙で学校が休み。朝~晩まで、がんばろう。

生き直しを。一日を素直に、ただただ全身で生きてゆくこと。

平常心を保てないなら 物事を現象としてとらえよう 楽しいから笑うのではなく 笑うから楽しくなる (集まろう for tomorrow by YUKI)

なるほど、YUKIの言うことは正しい。勿論楽しいから自然と笑う、というのが一番なのだけど。

鏡を見て、ずいぶんと引きつった表情をしているのが分かる。笑顔をその場でつくってみるが、どうにも不自然だ。一日のうちにしばしば、頭や手先の痺れ、動悸息切れ、吐き気、胃腸の暴れを感じる。よく泣きそうになる。

心の動きを素直に受け止めることが一方で大切とはいえ、落ちている時はあまりに心のままに任せるのもよろしくない。人間の身体と心と頭は相互に影響し合っていて、心があまり落ち込むと、身体も弱ってくる。最後は頭でもネガティブなことばかり考えるようになる。ただ逆に言えば、一方が弱っているとき、無事な他方でもって引っ張ってあげることもある程度は可能なのだ。心が弱っている時は、その根本的な原因を解決しなければ最後はどうしようもないが、それでも、ある程度身体と頭で引っ張ってあげることで心も元気になったり、あるいは課題と向き合うだけの最低限のキャパシティが戻ってきたりする。

今は、心が弱っていて、身体も引っ張られている状態。でも、まだ大丈夫、頭が無事。人間の武器、理性が残っている。乱れている自分の状態を冷静に観察し受け止めること。自分がコントロール出来るところから対応していくこと。心と身体を、理性で支えてあげるんだ。

クラスメイトに自分から声をかけて朝の挨拶をした。まだ引き攣っているかもしれないが、英語文化のおかげで、日本語の時より英語で話す方が明るくなれている気がする。昼休みには、仲の良い友達(not only ‘classmate’)とバカな話をしてたくさん笑った。少し楽になった。自分から笑う機会を頭でつくっていくんだ。そのうち心も、ついてくるよ。

昨日立てた1週間の予定にしたがって、一日一日の予定を確実に片付けていく。今日の次は明日、その次は…と一歩ずつ。

家に帰って、かぼちゃご飯とお味噌汁をつくって食べた。出来上がるのを待っている間にいれて飲んだお茶が、本当に美味しくて、思わず泣いてしまった。今までで一番美味しいんじゃないかってぐらい、今の自分には染み渡るものだった。ほっとした。湯呑みもお茶っ葉も、出国前の餞別でいただいたもの。ありがとうございます。

いつも僕を見守り、支え、応援してくれて、こうしてNYまで送り込んでくださったみなさま、本当に有難うございます。勉強の合間、これまでの色んなことを、ふと思い出します。言ってくれた本人にとってはごく自然な何気ない言葉かもしれないけど、それが今の僕をどんなに支えてくれていることか計り知れません。与えてもらってばかりでかたじけないですが、いつか必ず追いついて、恩返しいたしますので、どうぞ見守っていてください。

僕は、もっともったたくさんの痛みを背負って生きている人を知っている。大丈夫。まだまだやれる。生きてる。

Diary: 11/4/2012 Sun.

Overwhelmed with too many readings, assignments and exams this week. Schedules have been modified to complement missing classes during the Sandy holidays. Have to manage myself to survive…

ただただ思うのは、もっと人を愛せるようになりたい。
畏れの無い、直き心で。
求めるのでなく、与えられるように。

Diary: 11/3/2012 Sat.

When I got out the subway at the Pen Station, I felt as if I was in Tokyo. The platform of the station was so crowded, and that reminded me a typical scene of Tokyo(every morning and evening Japanese trains and stations are crowded). Still many people may have difficulty with their daily transportation, and guess that made this jam-up.

Had a dinner with my precious friend at an Korean restaurant where I and her met first two years ago. Thank you my dear friend.

2年前からこっちで世話になってるねーさんと晩御飯。なんだかんだ忙しくて、今年は9月の頭以降会っていなかった。久しぶりの再会。

「お互い、すっかり冬の装いで」
「もう冬の寒さだよ」
「前会った時は二人とも半袖だったのにね」
「そうだっけ?そんなに経ったかな」

時間の流れを感じさせない会話が心地良い。

恥ずかしくて笑われるんじゃないかっていう夢の話をしたら、
「なんで笑うのさ」って、ごく当たり前のように応援してくれたもんだから、勇気が出た。
たとえ時間がかかっても、執着しなきゃだめだな。

大事な友達。得難いよ。

Diary: 11/2/2012 Fri.

Weekend without any exam. A little relief, but the next week must be the toughest week for us with postponed homework and exams…

Tonight again I went down to midtown, and attended a reception by a senior photographer Junichi Takahashi, whom I respect and met with in Ishinomaki, north east of Japan after the disaster last year, and who lived and worked for 19 years in New York. The party was for introducing and celebrating his photo book “NIPPON-JIN” that shot many ”ordinary’ Japanese (more than 430 persons). He said that images about Japanese people from abroad tend to be stereo typical ones (such as Kyoto, Asakusa, Akihabara, or Geisha, Kabuki, Otaku etc.) even though we Japanese are with more variety. But when he lived long in NY, he said, he couldn’t tell about Japanese and Japan well when asked from others in New York (now I’ve lived in Tokyo for 4 or 5 years). So he started his shooting of Japanese in NY and Japan, without his own intention and message, but just shooting themselves. Even after the hurricane, about 20 or 30 people came in the party, and it was really warmful time.

NIPPON-JIN first viewing in New York City
and
casual Party celebrating the publication of NIPPON-JIN photo book
Portraits of modern Japanese 2012.

312 Gallery :
312 5th Avenue(bet 30th St X 31st St), 5F. New York, NY 10001
646-449-9255

Exhibition Schedule:
10/31-11/3
1200-18:00

Reception
11/2-18:00-21:00

お世話になっている写真家たかはしじゅんいちさんの写真集『NIPPON-JIN』出版記念パーティーで再びミッドタウンへ。試験も無いので気楽な金曜。来週その分しわ寄せが来るのだが…

じゅんさんは、19年間New Yorkで暮らしていた方で、今は東京に住んでいるのだが、写真の仕事で今もちょくちょくこちらに帰ってくる。不思議なご縁で、最初に出会ったのは去年の夏の石巻だ。お互い別団体の活動で石巻入りしたのだけど、共通の知り合いがいて繋がった。その後、牧浜や鮎川浜、新山浜もよく訪ねてくださって、写真を撮っていただいたり、商品販売の応援をしていただいている。じゅんさんが石巻に来るタイミングが、他の団体メンバーが不在の日だったことも多く、よく僕がアテンドしていた。石巻から牡鹿半島での道中でゆったりと色々な話をしながら、その頃からかわいがっていただいていたのだが、彼が住んでいた街に僕がこうして留学に来るというのも、なんだか面白い話だ。さて、その『NIPPON-JIN』の出版記念展示会、その他もろもろのお仕事のためにNew Yorkに帰ってきたじゅんさんだが、がっつりハリケーン・サンディと重なってしまって、会期の半分ほどが潰れ、色々な打ち合わせもキャンセルに。展示会は明日で終了というなんとも不孝なタイミング。しかし、そんな中でもこの日のパーティーには多くの人が集まってきて、楽しくあたたかい時間となった。

酒屋さんから寄付してもらったという、新潟と宮城のお酒(懐かしの一ノ蔵&浦霞!!!!)がお客さんに振舞われる。

『NIPPON-JIN』は、市井の様々な日本人の姿をそのまま収めた写真集。NYに長らく住んでいたじゅんさんは、海外から見た日本の典型的なイメージ(例えば、Kyoto, Asakusa, AkihabaraあるいはGeisha, Kabuki, Otakuといったような)と、実際には今やもっと多様化している日本人の見た目やライフスタイルとのギャップを感じたそうだ。しかし彼自身もNY暮らしが長いため、知り合いに日本について聞かれてもそれをうまく語れなかったと。だったら写真にそのまま語らせればいいか、とNYの友達から始まり、東京、東北…出会った様々な日本人の写真を撮り続ける活動を始めたそうだ。ポートレートの撮影においては、特に服装やポーズは指定せず、自由にしてもらっているとのこと。それがなかなか面白いことに、それぞれの味というか、生き方がよく表れている。

A picture is worth a thousand words.

NIPPON-JIN
NIPPON-JIN たかはしじゅんいち

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Diary: 11/1/2012 Thu.

Class restarted, and surprisingly, it is already November. After the Sandy, temperature feels to have dropped. Soon the autumn ends and clod winter is coming.

Half of the subway lines have restored, and today I took train for the first time after the hurricane. It was congested. While I was standing on the train, suddenly I realized my feeling had slightly changed. I don’t know how can I say, but I felt… now I’ve fit in this city a little more than ever. Due to the ‘co-experience’ of the hurricane with other New Yorkers? I felt, now I’m not completely an ‘alien’ from abroad, but I’m a New Yorker (though still a rookey). It’s just a self-feeling, but I think this is important change for me.

At night I went to a talk show of a Japanese photographer Yu Yamauchi. He spent 600 days on Mt. Fuji photographing sunrises a year, and this time an exhibition of his work was supposed to held on a gallery at Chelsea. But the gallery blacked out, and he had to go back to Japan tomorrow. So tonight’s talk show was held at a small room in midtown, without his photos but with a slideshow of his movie and photos.

He showed us the world with a perfect harmony and uniformity at Mt. Fuji above our city. I don’t know the word to describe the beauty of the scene…

You can see his photos soon after the black out of the gallery ended.
Here is the information of the exhibition:
Miyako Yoshinaga
547 West 27th Street Suite 204 New York NY 10001

This is Yu Yamauchi’s own website:
http://www.yuyamauchi.com/

Also, this is an English article to introduce his work at “Spoon & Tamago”
http://www.spoon-tamago.com/2012/10/25/yu-yamauchi-spent-600-days-on-mt-fuji-photographing-sunrises/

授業も再開、気づけば11月。サンディが過ぎて、また一段と気温が下がった。直に秋も終わって、寒い冬がやってくるのだな。着いた頃は夏服だったのに。

地下鉄も半分ぐらいが復旧。バスと同じく無料。けっこうな混み具合。電車に揺られながらふと、自分の感覚が少し変わっていることに気付く。なんと言ったら良いのだろうか…今までよりこの街に「なじんでいる」というか、フィットしているというか…自分が外から来た「異物」であるかのようなきまりの悪さをしばしば感じていたのだけど…なぜだろう、ハリケーンという共通体験があったから勝手にそう思っているだけかな、もはや完全なエイリアンではなくて、この街に暮らす(新米ながらも)ニューヨーカーの仲間入りをさせてもらえたかのような。勝手な思い込みだけど、そういう感覚の変化があったこと、今日この日にそれを自覚したこと、は僕にとってはきっと重要なことなんだと思う。

夜は写真家山内悠さんのトークショーへ。富士山に年間600日滞在して、ずっと定点観測で夜明けの写真と映像を撮り続けている方。本当はチェルシーのギャラリーに展示中の彼の写真と共にトークショーが行われる予定だったのだけど、ギャラリーも停電中(幸い写真は無事らしい)、彼自身は明日の便で日本に帰らなければならないため、ミッドタウンの小さな部屋を借りて開かれた。

ただただ美しい、全き世界を見せていただいた。僕らの頭上に広がる、富士の夜明けと宇宙の鼓動。
残念なことにまだそれを表す言葉が見つからないけれど。

個展の情報はこちら。停電から復旧次第再開とのこと:
Miyako Yoshinaga
547 West 27th Street Suite 204 New York NY 10001

山内さんご本人のウェブサイトはこちら:
http://www.yuyamauchi.com/

“Spoon & Tamago”というウェブサイトで彼の作品が紹介されている。
http://www.spoon-tamago.com/2012/10/25/yu-yamauchi-spent-600-days-on-mt-fuji-photographing-sunrises/

Diary: 10/31/2012 Wed.

The third day of Sandy holidays. To escape from tiresome room, I left to the midtown. Still the subway doesn’t work, city bus restarted their service for free. So, for New Yorkers today, their choices to move were limited with, bus, taxi, own car, and walk. Thus, most of the city roads were really congested, and buses were fully crowded. Today, I went to set up an art exhibition in midtown. But, bus was really slow and I only got 50 streets from Washington 168th. Then bus stopped, the driver recommended us to got off. I got off and walked along the Central park for a while, but finally gave up and took taxi. Though it was costly, I had to get to the gallery as soon as possible.

Today, I helped to set up of the exhibition, “Art Fusion: Japanese Contemporary Pioneers 2012″

Jadite Galleries Address:413 West 50th Street, New York, NY 11019 USA
Open: Tuesday- Saturday 12 pm – 6 pm  Close: Sunday, Monday   Tel:212-315-2740

Exhibition Part. 1: October 30th – November 3rd, 2012

Exhibition Part.2 : November 6th – November 10th, 2012

Opening Party : November 1st, 6 pm- 8:30 pm and November 8th, 6 pm- 8:30 pm

Performance show by Kanako Yanagawa : November 1st and November 8th, 7:30- 8:30 pm

Artists:
Exhibition Part.1:

Konoka Kitagawa / Ei Kaizawa / Mayuko Iwata / Rie Yamanouchi / Asami Tsukada /Yoshikazu Kajikawa/
Seikou Takeichi / Yuka Morita / Ai Ohkawara / Art Little Shine / SANAE SUZUKI / Takehiro Tezuka

Exhibition Part.2:

Ryohei Suzuki / Kenichi Inoue / Hiroko Nouno / Kaori Walsh / Daichi Sho / Eri Hasegawa / Masayo Iwano / Kousuke Nakane / Masaya Koga / Hiroki Hayashi / Takanori Ishii / Manabu Takada

Fashion Showcase : Atsuko Takahashi

Performance artist : Kanako Yanagawa

Contact >> Artrates Japan  (Promoting these Japanese Artists) >> support@artrats.net
>>curated by Artrates Japan http://www.artrates.net/

This exhibition is still on going. If you go to the midtown, you can see that.

After the set up, I went to the Times Square and had a coffee with a photographer. Today is Halloween. Children came into the cafe and said “Trick or Treat!” in turns. Clerks at the cafe gave them candies.

Though there are still some inconvenience, gradually our city began to restore daily life.

ハリケーン休校3日目。この日はミッドタウンまで下って、写真家たかはしじゅんいちさんのお手伝いに。街のようやく動き出した様子だが、交通の便はまだまだ悪い。この日のことは別途詳しく書いた。リンクはこちら。

この日手伝ったのは、じゅんさん本人のではなく、別の展示会の設営。Artrates Japanという団体を通して行われる、Art Fusion: Japanese Contemporary Pioneers 2012という企画。若手日本人アーティスト24名の作品が2回に分けて紹介される。届いた作品をダンボール箱から出し、全体のバランスを考えて並びや高さを決め、作品を壁に配置、照明を整え、作品の写真撮影。呼ばれるままにフラッと手伝いに行ったものだが、なかなか勉強になった。人の目線の高さ、ギャラリーに入った時の視線の動きをイメージしての配置。個展ではなく複数人の作品が並ぶので、なるべく「フェア」な配置(誰かのだけが特段目立つのではなく、それぞれが映えるように…)を心がけなければならない。コンテンポラリーアートの作品群だったため、モチーフはバラバラ。そこで今回は色合いが近いもの同士を同じ壁に配置する、といった工夫をすることとなった。作品を壁に配置した後の照明調整は、プロのじゅんさんにお任せして後ろから眺めていたが、それらが全て終わってみると、配置前にギャラリーの地べたで眺めていた時より、確かにずいぶん美しい。介在する、届ける役割とはこういうことなのだな。展示に参加するうち何人かはNew Yorkに来ているらしく、この日も2人が下見に来た。

どの分野にも言えることだが、アート作品に関してはより一層感じるのが、いわゆる「成功」といったものはほとんど偶然とか運に近いものだなということだ。自分自身のテーマや表現、それを伝えるための技術、それらを追求するために必要なエネルギー・お金・時間、伸ばしたり届けたりしてくれる周りのサポート、そして結局、その時代の人々に受け入れられるかどうか(時代の先を行き過ぎて死後ようやく評価されるってことは珍しくない)…勿論その運とか偶然も、手をこまねいているばかりでなく、自分で掴み取らなきゃいけないのだけど。

終わった後、じゅんさんとカフェでお茶をしてから別れる。タイムズスクエア近辺を歩きながら、「やっぱりこっち帰ってきてWelcome back!って友人連中に言ってもらえると嬉しいよねぇ」なんておっしゃっていたことが印象に残る。一つの土地に留まらず、複数の拠点に移っていくなかでの生活や仕事は、確かに大変なことも多いのだろうけど、「おかえり」と言ってもらえる場所が増えることは、嬉しいものだよな。